インディカー第5戦、佐藤琢磨選手は予選11番手から決勝へ
2019年のNTTインディカー・シリーズは、早くも序盤戦が終了。いよいよシリーズ最大のイベントである「インディ500」が開催される5月を迎えた。
「マンス・オブ・メイ」と呼ばれ、全米中のレースファンがインディアナポリス・モータースポーツウェイに集まる季節。まずはスピードウェイ内のロードコースを使用した第5戦インディカー・グランプリが、5月10-11日に開催される。
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのNo.30 Mi-Jack/パナソニック・ダラーラ・ホンダをドライブする佐藤琢磨選手にとって、インディアナポリスは特別な場所だ。もちろん2017年に第101回インディ500を制したサーキットであり、また2004年にはF1アメリカ・グランプリで表彰台に立った場所でもある。
5月10日の午前中に行なわれたプラクティスで9番手のタイムをマークした佐藤琢磨選手は、グループ1から臨んだ予選の第1セグメントを1分8秒0663のトップタイムで通過する。
しかし第2セグメントでは1分8秒3300とタイムを更新することができず11番手となり、第3セグメントへの進出はならず。11番グリッドから決勝レースに挑むこととなった。
ポールポジションを獲得したのは、今年からインディカー・シリーズに参戦するルーキーのフェリックス・ローゼンクヴィスト。かつて2016年にはインディライツに参戦しており、このインディアナポリスも走った経験はあるものの、1分08秒2785をマークして初ポールポジションを獲得した。
2番手にはチームメイトのスコット・ディクソンが並び、チップ・ガナッシは予選1-2位を獲得。そして3番手にはジャック・ハーベイ、4番手にはコルトン・ハータとマイヤー・シャンク・レーシングが予選3-4位で続き、ホンダエンジン勢がトップ4を占めた。
決勝レースは現地時間5月11日の午後、85周で行われる。
佐藤琢磨選手コメント
「このコースで行なわれたテストデイではいい結果が得られなかったので、今日は異なるコンセプトのセットアップを持ち込み、これをベースに作業を続けています。予選ではとても速いスピードを披露できましたが、第2セグメントでは残念ながらトラフィックに阻まれ、タイアを十分ウォームアップできませんでした」
「アタックできたのは最後の1ラップだけで、期待したほどのグリップが得られなかったため、第1セグメントでコンペティティブなタイムをマークしていながら最終的には11番グリッドという悔しい結果に終わりました。ただし、このコースはオーバーテイクが可能なので、明日については引き続き楽観的に捉えています」
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)