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【まき日記】チーム全員で勝ち取ったシリーズチャンピオン!!

ホンダスタイルwebをご覧の皆さん、こんにちは!
2018Moduloスマイルの安藤麻貴です。

今回は、9月22-23日に行われたスーパー耐久シリーズ第5戦(ツインリンクもてぎ)をレポートします! 私にとって、今シーズン2回目のスーパー耐久。今回も暑くて熱い二日間となりました。

土曜の予選日。もう9月も後半に入ったというのに気温が高く、私たちレースクイーンも夏用コスチュームで過ごせるほどの陽気でした。

しかし前日と前々日の練習走行は雨が降っていて、さらに97号車Modulo CIVIC TCRは燃料系のトラブルもあり、満足な走行ができなかった様子。その遅れを取り戻すかのように、ピットでは土曜の早朝からメカニックさん達がピットストップの練習をしていました。

今回の第5戦を前に、CIVIC TCR勢にはBoP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)が入り、新たに30kgのウェイトが追加されることになりました。

97号車Modulo CIVIC TCRは、ここまでの4戦すべてで表彰台。2位以上という結果を残しています。スーパー耐久のレギュレーションでは、3戦前までのレース結果によってウェイトハンデが課せられます。

そのため今回の97号車Modulo CIVIC TCRは、第2〜4戦の結果から55kgのウェイトを積む予定でした。そこに急遽BoPが入ったことで、なんと合計85kgものウェイトを積むことになってしまったのです。

2018年シーズンここまで素晴らしい結果を残してきた97号車Modulo CIVIC TCRですが、さすがにチームも85kgのウェイトハンデには、マシンのセッティングに苦戦している様子。。

事前にドライコンディションでの走行ができないまま、予選中にもトラブルが発生してしまい、さらにはウェイトハンデの影響も重なり、予選結果はクラス最後尾の8番手でした。

97号車のAドライバー植松選手(右)とマシンのフィーリングを話し合う98号車の加藤寛規選手(左)。ワンツーフィニッシュを目指します

しかし今回は、決勝で2位以内に入賞することができれば、最終戦を前にシリーズチャンピオンが確定します。97号車Modulo CIVIC TCRにとって大事な一戦。相次ぐトラブルやウェイトハンデがありながらも、チームの皆さんは懸命な作業をされてました。決勝で巻き返しを図ります!

日曜日。決勝を前に、朝早くから97号車Modulo CIVIC TCRのドライバーさんはピットでドライバー交代の練習をされていました。メカニックさんも黙々とタイヤの準備などをされていて、チーム全体にピリッとした緊張感が漂っています。

ピットウォークでは、3連休ということもあってかいつもよりお客さまの数が多いように感じました。暑いなか沢山の方にお越しいただきありがとうございます! そしてグリッドウォークでは、本田技研工業・モータースポーツ部の山本雅史部長が激励に訪れ、ドライバーさんやチームの表情がさらにキリッと引き締まったように感じました。

緊張感が一気に高まり、いよいよシリーズチャンピオンを掛けた5時間の決勝レースが始まります。

スタートドライバーは大津選手、前日までのトラブルが嘘のように、ぐんぐんとオーバーテイクしていきます。大津選手は約90分のスティントで3位までポジションを上げ、植松選手へとドライバーチェンジ。その後は中野選手へと繋ぎ、97号車Modulo CIVIC TCRは2位で最後のドライバー・小林選手へと交代します。

85kgものウェイトを感じさせないドライバー4名の安定した走りで、そのまま2位でチェッカー! 97号車Modulo CIVIC TCRの強さを見せつけてくれました。そして見事に、ST-TCRクラスのシリーズチャンピオン確定です!!

最後のスティントを担当した小林選手が、チェッカーを受けピットへ戻ってきました。この手に持っているタオルがのちの伏線に…!!

今回はかなりの苦戦を強いられていたためか、ドライバーの皆さんは、嬉しさのなかに安堵の表情も見えていました。

大津弘樹選手は、4輪レースにステップアップしてから初のシリーズチャンピオンということで、表彰台でのシャンパンファイトでは、1〜3位全員のドライバーさんから手荒い(?)祝福を受けていました。この後ずっと、大津選手からはノンアルコールシャンパンの甘ーい香りが漂っていました(笑)

そして表彰式直後のドライバーさんの元にりさちゃんと一緒に駆け寄ると……、まさか中野信治選手から祝福のシャンパンファイト攻撃が!

いちばん奥でいたずらっ子みたいな表情の中野信治選手!

きゃー! って、ほかの3人まで! ほんとウチの王子たちはやんちゃなんだから!(笑)

その直後、小林選手が”このタオル使って!”と手渡してくれました。

「ほら、これ使いなよ」とタオルを手渡してくれた小林選手。ありがとうございます! 優しいー! …ってあれれ??

『…ってこれ、さっきチェッカー後に汗でビショ濡れの髪の毛拭いてたタオルじゃないですか!!』 ちゃんとこういうオチを付けてくれる、楽しいドライバーさんたちです(笑)

最後の最後には、ちゃんと勝利の美酒を手渡してくれました

今回のレースウィークは色々とありましたが、最高のチームワークでシリーズチャンピオンを決めて強さを見せつけてくれた、97号車Modulo CIVIC TCR。最終戦は表彰台のてっぺんに登って有終の美を飾ってもらえるように、精一杯の応援をしたいと思います!

次戦のスーパー耐久第6戦・最終戦は、11月3-4日に、岡山国際サーキットにて開催されます。ぜひ皆さん、チャンピオン97号車Modulo CIVIC TCRの走りを観に来てくださいね!

そして今回初めて、ツインリンクもてぎ内のホンダコレクションホールにも遊びに行ってきました! 初めて見るレーシングカーや、わたしが生まれる前の旧車たちをたっぷりと見学させて頂きました。

そちらの様子は、ホンダスタイルwebのこちらで見ることができます。
ぜひチェックしてくださいね!
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