トロント空港の超快適なラウンジでは仕事もお酒も進む!?
近頃のインディカーシリーズは、アメリカ以外での開催というとカナダだけ。それもトロントでの1戦のみだ。以前は西海岸のバンクーバー、フランス語圏のモントリオール、カナディアン・ロッキーに近いエドモントンとかでもやってたんですけどね。
もう随分と前に、バッファロー側からレンタカーでトロントへと走った記憶がある。ナイアガラの滝を見ることもできた。でも、国境は行きも帰りも渋滞したので、その時以外はほとんど毎回空路でのトロント入りにしている。
今回はアイオワでのレースの後にオハイオ州に移動して、トロントへはクリーブランドからエアカナダの直行便を利用した。1時間で到着できちゃうんだから、これはラク。
トロントの次週はコネチカット州でGTカーのレース、その次はミッド・オハイオでのインディカー第13戦なので、クリーブランドにまたダイレクト便で移動。なんと前日に行われていた、インディカー・シリーズ第12戦トロントのウィナーであるスコット・ディクソンと同じ便だった! クリーブランドでレンタカーを借りるところまでずっと一緒で、お互い苦笑い。彼はテストに行くそうです。
今回は、トロントで帰りの便を待つ時間を過ごしたエアカナダのラウンジを紹介します。カナダの場合、アメリカへの入国はカナダの空港で済ませられちゃう。これは大変便利。アメリカ入りしてる状態で行くわけです、ゲートへは。
イミグレーションを通過してすぐのところにあったラウンジは、とても広々としていた。ドリンクのセルフサービスエリアはふたつあって、そのうちのひとつにはサラダなどの軽食が並んでいた。
アルコール類も充実。ビールサーバーはレバーが4本もあったし、ワインは赤、白ともに2種類=ぶどうの品種違いが並んでた。白はカリフォルニアのシャードネイとピノグリッジョで、赤はスペインのテンプラニーヨと、カナダのメルロー。
ウィスキー、ブランデー、バーボンなども豊富に取り揃えていて、逆さにセットされたボトルはワンショットずつ注げる仕掛けになっている。雑誌がタダなのも凄い。近頃こういうサービス、アメリカのエアラインでは見なくなってるから。
カナダは、それがトロントであってもヨーロッパの香りが少しする。モントリオールはその度合いがさらに増す。とにかく女性のファッションがアメリカより断然フェミニンなところがいい。男女とも太った人の割合が低い。インド、中国、アラブ、アジアからの移民も多く、レストランばかりかファストフードまでバラエティ豊かだ。
ラウンジではイタリアンブランドの豆&機械によるエスプレッソが飲めた。冬が極寒じゃなかったら、住みたい国ランキングで上の方行けるだろうね。まぁ、そういう国だから自然も手付かずで豊かだったりするんだろうけど。あの広さで5000万人も住んでないって言うし。
ラウンジはビジネス・センターも充実してた。パーティションで仕切られたデスクが15個ぐらいあって、ひとり用のスペースが大きくて有り難かった。おかげで原稿が少し進んだ。なぜだかわからないが、アメリカのラウンジよりずーっと静かだった。
カギ付きのボックスに電話をいれて充電ができるサービスがあったり、子供専用の部屋まで用意されてて、もう至れり尽くせり。来年もエアカナダで行こう……と思った。あとは、それを忘れないようにしないとね。
(text:Hiko AMANO 天野雅彦)
「ジャック・アマノのINDYCARレポート」もよろしく!