【LA17】NSX GT3のドライバー気分を満喫
NSX GT3と、2台のNSXが飾られたロサンゼルス・オートショーのアキュラ・ブース。その片隅には、円形の筐体が特徴的なシミュレーターらしきものが展示された。
前面にはNSX、そして後方にはNSX GT3と大きく掲げられたこの物体は、NSX GT3のドライビング体験が味わえるシミュレーター。ドライバーはRECARO Sportster(と思われる)スポーツシートに身を委ね、VRゴーグルを装着。NSX GT3の実車そのもののステアリングを握り、サーキットをドライブする。
VRゴーグルにはヘッドホンも備えられており、外からは伺いしれないが、迫力あるエンジンサウンドやタイヤのスキール音などが堪能できる。ちなみに実車のNSX GT3はアクセルとブレーキの2ペダルで、シフトチェンジはステアリング裏のパドルで行うが、このシミュレーター?ではシフトチェンジ機能は備わっていない。なお足元のペダル配置は右足アクセル&右足ブレーキだ。
ステアリングはNSX GT3そのものと思われ、パッシングやピットレーン用速度リミッター、エンジンのマッピング変更など様々なスイッチが備えられる。ショー当日はこれらスイッチ類は全てダミーとなっていたが、カーボン製のインパネは雰囲気満点!
今回のロサンゼルス・オートショーでは、シミュレーターやゲーム筐体を置くメーカーが例年になく多かった。フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、ダッジ・ブースにチャレンジャーSRTデーモンの実車を2台並べた対戦型シミュレーターを設置。
左右の2台によるドラッグレースが楽しめ、スタートではフロントに仕込まれたエアサスにより、実車さながらのウィリー走行も行えるというスグレモノ!? プレスデーも終わりに近づいた夕刻には、仕事がひと段落した各国のメディアが嬉々として対戦を楽しんでいた。
(photo&text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)