【動画】琢磨選手の彫刻が刻まれた”伝統のトロフィー”
アメリカ最大のモータースポーツイベント、インディ500。今年で101回を数えた伝統のレースを制したドライバーには、インディ500ウィナーに贈られる「ボルグワーナー・トロフィー」に、自身の顔の彫刻が刻まれるという栄誉が与えられる。今回、今年のインディ500で優勝を飾った佐藤琢磨選手の彫刻が完成、その様子が公開された。
歴代の優勝ドライバーの顔が刻まれることで有名なボルグワーナー・トロフィーだが、初めて登場したのは1936年のこと。スターリングシルバー素材で作られ、アール・デコ様式による独特のフォルムが特徴。大きさや重量も圧倒的で、土台も含めると165cm/約50kgにも達する。一般的な日本人女性とほぼ同じサイズを誇る、レース同様にビッグなトロフィーなのだ。
ドライバーの彫刻部分を担当しているのは、メジャーリーグの選手や政治家など、多くの彫刻製作で知られるウィリアム・バーレンズ氏。1990年からインディ500ウィナーの彫刻製作を行っており、佐藤琢磨選手は今年9月に同氏のアトリエを訪問。すでに粘土で作られていた自身の実物大の顔と対面し、ウィリアム・バーレンズ氏と共同で、細かなディティール部分を作り込んだという。そのトロフィーが披露された様子が、動画で公開されている。
第101回インディ500の優勝ドライバーである佐藤琢磨選手の顔と名前、そして決勝レース中における平均速度、時速155.595マイルが刻まれた「ボルグワーナー・トロフィー」は、2017年12月3日(日)にツインリンクもてぎで開催される「Honda Racing THANKS DAY」に持ち込まれ、日本のファンにも披露される。
なお、この「ボルグワーナー・トロフィー」がアメリカ国外に持ち出され、展示されるのは史上初めてとのこと。これは絶対に見逃せない!!
(TEXT:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)