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【爆売れ必至】令和の時代にモトコンポが復活!! 新型「モトコンパクト」は座れる電動キックボード、価格は約15万円

2023年9月14日(現地時間)、ホンダのアメリカ法人であるアメリカン ホンダ モーターは、電動コミューター「Motocompacto(モトコンパクト)」を発表した。

1981年にホンダが日本国内で発売した「モトコンポ」を彷彿とさせる折りたたみ式ボディを採用しているが、動力源にはモーターを使用する100%電動のスクーターだ。

モトコンパクトの外観は、フラットなボディカウルとキャスターのようなフロントホイール&タイヤを中心に、ハンドルやシート、リアホイール&タイヤが飛び出したようなフォルムを持つ。

ハンドルやリアホイール&タイヤは本体内に収納が可能で、シートもいったん取り外す必要はあるものの、ボディにスッキリと収容することができる。

透視図を見るとわかるように、モトコンパクトのボディ本体に見える内部の約半分は収納スペースとなっており、フレーム形状を見るかぎりはスクーターというより電動キックボードに近い。

見るからに強靭そうなメインフレームには、伸縮&可倒式のハンドルや出し入れ自由の左右ステップ、脱着式のシートなどが追加される。そして電動キックボードとの類似性を感じさせるもうひとつのポイントは、オートバイやスクーターには珍しく駆動輪が前輪となっている点だ。

ブレーキレバーは左手に備わり、後輪のみに備えられたドラム式ブレーキを制動する。サスペンションは装備されておらず、灯火類はヘッドライトのみで、ウィンカーやサイドミラーも与えられていない。

ボディ後方にもリフレクター(反射鏡)あるいはブレーキランプと思われる灯火類が備わる

モトコンパクトの最高出力は490W(0.66PS)で、最高速度は時速15マイル(約24キロ)。動力性能はさすがに原付には遠く及ばないが、北米市場においても大学のキャンパス内やイベント会場内での移動を想定しているとのこと。サーキットのパドックでも間違いなく重宝しそうだ。

またボディ側面はフラットなパネル状になっているため、オリジナルカラーにペイントしたりラッピングするなどして、カスタムベースとしても楽しめそうだ。

いっぽうでハンドルや前後タイヤ&ホイール、シートなどが本体に収納することができるのは、モトコンパクト最大の特徴。ハンドルを折り畳んで収納すると、上部に取手が出現する。

ボディサイズは全長968×全幅445×全高889mm(北米表記から換算)だが、収納時には全長742×全幅94×全高536mmまでコンパクトになる。重量は約18kgとそれなりに重いが、キャリーケースのように転がして移動させることもできる。

かつてのモトコンポは、折りたたむとクルマのトランクルームに納めることが可能であることも話題となったが、モトコンパクトも自家用車や公共交通機関などへ載せて持ち運ぶことは難しくないだろう。

モトコンパクトの航続距離は12マイル(約19km)で、一充電にあたって必要な所要時間は、北米の家庭用電源として一般的な110Vを使用して3.5時間とのこと。

そして最新のコミューターらしい点として、オーナーはスマートフォンアプリを使用して愛車のモトコンパクトをカスタム(チューニング)することができる。Bluetooth経由で愛車と接続し、スマートフォンからヘッドライトや走行モード切り替えなどが操作できるという。

2023年11月から、北米のホンダおよびアキュラ・ディーラーで販売が開始されるという「モトコンパクト」。価格は1000ドル(約14.8万円)以下と発表されている。ぜひ日本国内での販売も期待したい。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)