新型シビック・タイプRは450万円(税込)
7分43秒80。その刻まれた数値は、ホンダのスポーツモデルにとって譲ることのできない「速さ」の象徴であり、世界中の自動車メーカーがスポーツカー開発の拠点としているドイツ・ニュルブルクリンク北コースにおいて、新型シビック・タイプRが市販FF車両として「世界最速」の座を奪還した証となった。
いよいよ日本市場へ導入される新型シビック・タイプR。その詳細についてはこれまでもホンダスタイル本誌でレポートしていたけれど、ついに日本仕様が発表された。まず販売形式は、先代FK2型が限定台数750台のみの発売となったために混乱した事を考慮し、通常のカタログモデルとなった。カラーリングは全4色で、チャンピオンシップホワイトのほかクリスタルブラック・パール、そしてフレームレッドとブリリアントスポーティメタリックがラインナップされる。
エンジンは基本的に先代からのキャリーオーバーとなるK20C型2リッター直噴VTECターボ。最高出力320PS、最大トルク40.8kg-mは必要にして十分以上。電子制御技術のさらなる進化により、低中回転域での太いトルクと、トップエンドでの胸のすくような加速を両立させている。
さらに注目は、シフトダウン時に自動で回転合わせをしてくれる「レブマッチングシステム」が搭載されたこと。いわゆるヒール&トゥで行う「回転合わせ」を自動で行なってくれることにより、ドライバーはステアリング操作に集中できる。またドライブモードも3つのモードを切り替えて選択できるなど、ただスパルタンなだけでなく、新世代のタイプRにふさわしい最新デバイスも数多く採用されている。
車両価格は450万360円(税込)。発売は9月29日(金)となる。そのほか新型シビック・タイプRの最新情報は、下記の特設サイトで見ることができる。
ホンダ・新型シビック特設サイト:www.honda.co.jp/CIVIC
(TEXT:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)