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【TRANSALP】アドベンチャーモデルの先駆け「トランザルプ」が復活! 待望の新型は新開発の750cc直列ツインを搭載

ホンダは、新開発の直列2気筒エンジンを搭載したアドベンチャースタイルの大型スポーツモデル「XL750 TRANSALP」を、Honda Dreamより2023年5月25日(木)に発売する。

XL750 TRANSALPは、「Adventure Touring 日常から世界一周までを叶える、新世代ジャストサイズオールラウンダー」をコンセプトとし、歴代のTRANSALPが受け継いできた、市街地から高速道路、そして峠道から未舗装路までオールラウンドで雄大なスケールのロングツーリングを快適に楽しめるモデルを目指して開発された。

欧州市場で人気を集めた大型ツアラーモデルの初代「トランザルプ」

1987年登場のトランザルプ600V。52度のバンク角を持つVツインを搭載し、最高出力は52ps/8000rpm

「トランザルプ」という名称に懐かしさを覚えるライダーも多いと思うが、初めてこの車名を持つモデルが登場したのは1987年のこと。トランザルプ600Vとして日本国内300台限定で販売され、車名から連想されるように600CCのV型2気筒を搭載していた。

オフロード走行を想定した車体設計でありながら、スポーツモデルのようなフルカウルを採用したボディは、かつてパリ・ダカールラリー(現ダカールラリー)に参戦し4連覇を成し遂げたワークスマシン「NXR750」を連想させるもの。

現代の「アドベンチャー」モデルにも通じるコンセプトで開発された初代トランザルプは、欧州市場を中心に人気を集め、1991年には日本国内向けに「トランザルプ400V」を発売。中型免許で乗ることのできるツアラーモデルとして注目を集めた。

中型免許で乗れる「トランザルプ400V」は1991年に登場。ブロス400と同系統のV型2気筒は37ps/8500rpmを発揮した

新世代のトランザルプは直列2気筒を搭載、DCTの設定は(今のところ)無し

2023年に「復活」した新型トランザルプは、これまでV型2気筒を搭載していた歴代モデルとは異なり、新開発の754cc直列2気筒SOHCエンジンを搭載。低・中回転域でパルス感のある力強いトルク特性だけでなく、高回転域まで余裕が感じられ、スムーズに吹け上がる出力特性を実現した。

最新モデルらしく充実した電子制御技術も装備され、クラッチレバーの操作荷重軽減と、シフトダウン時の後輪のホッピングを抑制するアシスト&スリッパークラッチを採用。そのほかダイレクトなスロットルレスポンスに寄与する「スロットルバイワイヤシステム」や、走行状況や好みに合わせてあらかじめ設定された出力特性を選択できる5種類のライディングモード、前輪の浮き上がりと後輪スリップを抑制する「HSTC(Honda セレクタブル トルク コントロール)」などを標準装備する。

車体は、レイアウトの最適化と各部の軽量化を施したリアフレーム一体型のダイヤモンドフレームに、ショーワ(日立Astemo株式会社)製 SFF-CA倒立フロントフォークを、リアには路面追従性に優れたプロリンクサスペンションに軽量高剛性のアルミスイングアームの組み合わせ。市街地から未舗装路まで、オールラウンドで快適な乗り心地を実現した。

ボディでは防風性能と空力性能を兼ね備えた機能的な大型ウインドスクリーンを採用し、走行時における疲労軽減とクルージングにおける快適性を向上させた。ブレーキは、フロントが2ポットキャリパー×310mm径のダブルディスク、リアは256mm径のシングルディスクを装備。

装備面では、車両とスマートフォンをBluetoothで連携し、ハンドルスイッチや音声入力により音楽再生や通話などの操作を可能とするHSVCSを採用。車線変更時や右左折終了後に自動的にウィンカー作動を停止させる機能であるオートキャンセルウインカー、急制動をいち早く後続車に伝える機能であるエマージェンシーストップシグナルなど、ライダーの利便性を高める装備も充実している。

新型XL750トランザルプのボディカラーは「ロスホワイト」のみで、車両価格は126万5000円となる。

(text:Honda Style Web)