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【北米仕様】ホンダの本気! 2023年モデルはSUVラインナップを一新、HR-VとCR-Vに続きパイロットにも新型が登場

2022年8月9日、ホンダは北米市場に導入しているミドルクラスSUV「パイロット」の次期型に関する画像を公開した。2023年モデルとなる新型パイロットは、現行の3世代めからフルモデルチェンジを受けて登場する完全なニューモデル。

今回、ホンダが発表した画像は開発途中の擬装された車両だが、3列シートを備えるミドルクラスSUVというコンセプトは変わらない模様だ。

画像を拡大してみると、2023年モデルのパイロットが。擬装されており細部のデザインはよくわからない

パイロットは、2002年に初代モデルが登場したミドルクラスの3列シートSUV。初代モデルから一貫してJ35A型3.5リッターV6エンジンが改良を重ねながら搭載されている。駆動方式はAWDのほか、FFも用意されている。なおこれまで、ハイブリッドモデルの設定はない。

広大な国土を持つアメリカでは、SUV&ピックアップの人気が定番化しており、自動車メーカー各社が多くの車両をラインナップ。ホンダは北米市場に4車種のSUVを投入しており、2023年モデルはそのほとんどをフルモデルチェンジ。まさに怒涛の攻めである。

2022年モデルのパスポートTrailSport(トレイルスポーツ)のインテリア

そして新型パイロットにも、オフロード色を強めたグレード「TrailSport(トレイルスポーツ)」は継続して設定されるようだ。パイロットの兄弟車である、2022年モデルのパスポートに初設定されたトレイルスポーツは、外装部品の一部が専用デザインとなるほか、インテリア素材やカラーも変更されるグレード。

パスポートには「オレンジ」そして「シルバー」がアクセントカラーとして用いられ、人気グレードとなっただけに、新型パイロットでも注目のモデルとなりそうだ。

HR-V、CR-V、そして新型パイロット。パスポートやリッジラインは?

2023年モデルのHR-V(北米仕様)、グレードはEX-Lだ。日本仕様ZR-Vとはグリルデザインなどが異なる

北米市場におけるホンダのSUVラインナップにおいて、エントリーモデルにあたるのが「HR-V」だ。先代モデルは日本名ヴェゼルの北米版だったが、2023年モデルではフルモデルチェンジを受け、シビックと基本シャシーを共有する都市型SUVとして投入される。日本や欧州市場で「ZR-V」として販売される車両の兄弟車だ。

2023年モデルの新型CR-V(北米仕様)

その1クラス上に位置づけられるのが、世界戦略車のCR-Vである。北米市場では大ヒットモデルとして知られており、こちらも2023年モデルでフルモデルチェンジを受け、2022年夏には価格やスペックが正式発表予定となっている。

パイロットの2列シート仕様である「パスポート」。写真は2022年モデルのトレイルスポーツ

またパイロットの兄弟車種として設定されているのが、パイロットと基本設計を共有して2列シート仕様とした「パスポート」だ。ホイールベースを短縮して悪路走行性能を高めており、オフロードスポーツといったイメージを強めている。

ホンダ唯一のピックアップモデルである「リッジライン」。写真は純正アクセサリーのHPDパッケージ装着車

そのほかホンダ唯一のピックアップとして「リッジライン」が設定されていたが、このリッジラインについては、新型パスポートをベースとする次期型が開発されているのか、それとも現行型でモデル終了となるのか、情報が伝わってきていない。

残念ながら日本市場への導入は期待薄だが、一定の固定ファンを持つ北米仕様車はいくつかの業者が並行輸入という形で販売を行っている。現在の為替レートでは決してお買い得とは言い難い状況だが、興味のある方はぜひ今後の情報をチェックしてみてはいかがだろうか。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)