【F1】ホンダ、HRCによるレッドブル・レーシングに向けたパワーユニットの技術サポートを2025年まで継続決定！
2022年8月2日、ホンダはレッドブル・グループ（Red Bull Group）との協議に基づき、ホンダ・レーシング（HRC）によるレッドブル・パワートレインズ（Red Bull Powertrains、以下RBPT）へのパワーユニットの技術支援を2025年シーズンまで継続すると発表した。
2021年シーズンまでレッドブル・レーシング、そしてスクーデリア・アルファタウリの2チーム4台に対してパワーユニットの供給を行っていたホンダは、同シーズンの終了とともにF1から撤退。「HONDA」製パワーユニットとしての参戦は、2021年最終戦アブダビGP（写真）が区切りとなった。
そのレッドブル・レーシングおよびスクーデリア・アルファタウリは、2022年よりレッドブル・グループのRBPT製パワーユニットを搭載してシーズンを戦っている。このRBPT製パワーユニットは新開発ではなく従来のホンダ製パワーユニットの進化版であり、現在もホンダのレース部門であるHRCが様々な技術支援を行っていることはご存知のとおり。
2022年シーズンのF1は、前シーズンのドライバーズチャンピオンを獲得したマックス・フェルスタッペン選手（レッドブル・レーシング）がタイトル争いを大きくリード。第13戦ハンガリーGP終了時点で、258ポイントを獲得、2位のシャルル・ルクレール選手（フェラーリ）の178ポイントを引き離している。
さらに3位にはセルジオ・ペレス選手（レッドブル・レーシング）が173ポイントで迫っており、今後の展開次第ではドライバーズチャンピオンを1-2フィニッシュする可能性も高そうだ。
そこでレッドブル・グループは、2023年〜2025年の3シーズンについてもHRCおよびホンダへ技術支援を要請しており、両社で協議・検討を進めてきた結果、今回の合意に至ったという。
現在、F1では2026年からパワーユニットに関する新しいレギュレーションが導入予定であり、それまでは現行パワーユニットが継続して使用される。さらに現行パワーユニットの開発は凍結されていることもあり、『F1のパワーユニット開発に投じていたリソースは将来のカーボンニュートラル実現に向けた活動にシフトしている』というHRCおよびホンダも対応が可能と判断したようだ。
（text：Kentaro SABASHI 佐橋健太郎）