北米Siこそ、僕たちの”等身大シビック”だ(1)
ジュネーブ・ショーで公開された新型シビック・タイプRに注目が集まるなか、北米ではシビックにおけるもうひとつのスポーツグレード「Si」の最新モデルが発表された。
シビックSiといえば、1984年に登場したZC型DOHCユニット搭載車に与えられたモデル名。その後、日本国内市場ではSiRやタイプRといったホットモデルが登場したが、北米市場ではシビックのスポーツモデルを象徴する名称として受け継がれてきた伝統ある車名である。
その最新モデルにあたる新型シビックSiは、クーペおよびセダンに設定される。クーペの外観は、昨年2016年のロサンゼルス・オートショーで公開されたプロトタイプと基本的にほぼ同じ。大型エアインテークを備えるフロントバンパーと、センター出しのエキゾースト、リアバンパー、リアスポイラーといったデザインはクーペおよびセダンに共通。
なおリアスタイルにおけるクーペとセダンの違いは、クーペのみ左右コンビランプを繋ぐトランクリッド上にLEDストップランプが装着される点だ。
新型シビックSiセダンとクーペは、2017年5月に北米市場で発売開始予定。価格は2万ドル台中盤(約260〜280万円)というから、高性能高価格化が進むシビック・タイプRとは異なるファンから多くの支持を集めそうだ。後編ではそのスペックについても紹介しよう。
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)