700kmの試乗で「ホンダセンシング」の実力を確認(3)
いくつかネガティブな点を挙げましたが、ホンダセンシングの自動運転技術が快適性を重視していることは、往復700km以上を一日で走っても、疲労が残っていない体が証明しています。
搭載される1.5リッターのVTECターボ・ユニットは小さめのターボチャージャーを使っていることもあり、ターボラグはほとんど感じられません。CVTの変速比も絶妙で、加速するときには常にターボが働く正圧域に入っているといった印象で、エンジン自体のレスポンスにおいてはストレスフリーのパワートレインに仕上がっていたのは、高速巡航でもメリットとして感じられたのでした。
ちなみに、平均速度70km/hという高速往復での燃費はメーター表示で14.4km/Lとカタログ燃費が16.2km/L(JC08モード)に達しなかったのは残念。高速巡航ではもう少々の伸びを期待していたのですが、前面投影面積が大きく、空力的に不利なミニバンでは致し方ないことでしょうか。
(photo&text:Shinya YAMAMOTO 山本晋也)
<試乗車仕様>
試乗車・グレード:ステップワゴンG・EX
車両本体メーカー希望小売価格:2,588,000円
試乗車メーカー希望小売価格:3,187,400円
主なメーカーオプション:Hondaインターナビ、サイド&サイドカーテンエアバッグ+Honda SENSING、リア右側パワースライドドア&LEDヘッドライトパッケージ、マルチビューカメラ&リアエンターテイメントシステムパッケージなど