【S耐】Modulo CIVIC TCRがデビュー戦で1-2!(1)
4月だというのに、冬将軍が舞い戻ってきたのかと思うような寒空の下、今年で25年目を迎えるスーパー耐久シリーズ(通称S耐)が開幕しました。S耐は日本各地で全6戦が行われ、開幕戦の舞台は栃木県のツインリンクもてぎ。全長4.8km、二輪の世界選手(motogp)なども行われる国際規格サーキットです。
今年のS耐開幕戦は、8クラスのカテゴリーを2グループに分けて各グループ200分の決勝レースが行われます。なかでも今回の注目は、新設されたクラス『ST-Rクラス』でしょう。世界共通のTCR規格のマシンが参加可能なこの新設クラスには、FK2型シビック・タイプR(Modulo CIVIC TCR)が2台、Audi RS3 LMSが2台という計4台のマシンが参戦します。
そんななかホンダスタイルが注目するのは、97号車のModulo Civic TCR (Modulo Racing Project Team)。1チーム3名の選手で構成され、伊藤真一選手、海老澤紳一選手、中野信治選手という3名がステアリングを握ります。
予選は各ドライバー15分~20分で行われ、AドライバーとBドライバーの合計タイムで決勝のスターティンググリッドが決定します。午前8時に先陣を切ってAドライバーの伊藤真一選手がコースイン。昨日からの雨は止んだものの、気温はわずか8度、コースは全面ウェットというコンディション。走行2周目にコースアウトを喫するもののマシンは無傷で、最終ラップには総合4位のタイムを記録しました。
続いてBドライバー海老澤紳一選手の20分の走行がスタート。コース上の走行ラインは乾きはじめセミウェットという難しい条件にも関わらず、そこは持ち前のテクニックでカバー。Bドライバー総合8位を獲得しました。
そして9時40分から、15分間のCドライバー予選。S耐初参戦の中野信治選手は、初めてとも思えない力強い走りでクラス2位、総合でも3位という好結果! 公式予選はAドライバー伊藤選手とBドライバー海老澤選手の合計タイムで決定されるため、4’21.670で9番グリッドを獲得しました。
決勝レースは13時50分から、200分の長い闘いがスタートします。
(text:Yuko ASHIZAWA 芦澤裕子)