【Cセグ】ホンダのSUV戦略がさらに充実! 2023年に欧州デビューの新型SUV「ZR-V」は、北米仕様のHR-Vか
2022年5月10日、ホンダは欧州市場へ2023年モデルとして新型車「ZR-V」を投入すると発表した。車名から想像されるとおり、新型車のZR-VはホンダのSUVラインナップを拡充するモデルで、欧州市場における「Cセグメント」にカテゴライズされるという。
「○セグメント」と呼ばれる分類は欧州におけるポピュラーな呼称で、Cセグメントとはおおよそ「コンパクト以上ミドルクラス未満」を指す。
とはいえ近年はパワーユニットのダウンサイズ化に反してボディサイズは拡大傾向にあり、Cセグメントといってもミドルクラス級の車体を誇るモデルも多い。新型ZR-Vも、ポジショニングとしては「HR-V(日本名ヴェゼル)」と「CR-V」の中間を埋めるモデルになるようだ。
パワートレインには、ハイブリッドの「e:HEV」を搭載し、欧州市場におけるホンダの電動化推進戦略の一端を担うとのこと。現時点では車両外観などは発表されておらず、ZR-Vの車名ロゴのみが公開された。
中国では広汽ホンダが新型「ZR-V」を世界初公開
欧州仕様の新型「ZR-V」に先立って、2022年5月初旬に広汽ホンダは中国国内向けに新型「ZR-V」を世界初公開している。
中国市場に投入される新型ZR-Vは、2022年夏に北米市場に投入される新型「HR-V」とほぼ同じ外観で、パワーユニットなど一部が変更された(と推測される)モデル。シャシーの基本設計は、現行モデルのFL1型シビックを発展させた都市型SUVだ。
前述のように、中国仕様ZR-Vと北米仕様HR-Vの外観上における違いはほとんどなく、エンブレム類が異なるくらい。中国仕様のZR-Vには「広汽本田」のほか、最大トルクに由来する「240 TURBO」というエンブレムが装着されており、1.5リッター・ターボの搭載が予想されている。
ホンダは北米仕様の新型HR-Vを発表する際、世界各国・各地域で販売を予定しているグローバルモデルであることを明らかにしていたが、現時点では北米HR-V、中国ZR-V、そして欧州ZR-Vとして各市場に導入されることが明らかになっている。
日本国内でいうと、現行CR-Vのボディサイズはやや大柄であることから販売台数も好調とは言いづらいだけに、HR-V(日本名ヴェゼル)よりひとまわり大きなZR-Vのニーズは充分にありそう。はたして日本国内への導入はあるのか、期待して待ちたい。
(text:Honda Style Web)