建設・作業用機械にも電動化トレンド! ホンダ「モバイルパワーパック e:」がコマツ電動マイクロショベルに搭載される
ホンダが開発する着脱式可搬バッテリー「Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック e:)」が、コマツの電動マイクロショベル「PC01E-1」に採用された。
ホンダは、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて「モバイルパワーパック e:」の活用拡大を目指しており、様々な企業と搭載機器の検討を行っている。今回、モバイルパワーパック e:を二輪車以外で活用した製品が市場導入されるのは、国内初となる。
PC01E-1は、ホンダとコマツが共同開発をした作業用機械で、市場導入に向け実証実験を行ってきた電動マイクロショベル。コマツの建設機械のなかでも、管工事や造園、農畜産など、人や樹木・花卉と密接した作業現場で利用されることの多いマイクロショベル「PC01」に、「モバイルパワーパックe:」と電動パワーユニット「eGX」を搭載した電動モデルだ。
モバイルパワーパックe:は交換式のため、電池残量が少なくなった際もバッテリーを交換することで、充電を待たずに作業を継続できる。
また低回転でも力を発揮できる電動パワーユニットの採用により、換気が困難な場所や、住宅地など騒音があまり好ましくない使用環境での作業ニーズに対応するとともに、操作性やメンテナンス性の向上による作業者の負担の軽減や、ゼロエミッションにも貢献する。
「Honda Mobile Power Pack e:」の概要
モバイルパワーパック e:は、小型モビリティを含むさまざまな電動機器の動力源として活用が可能な、1.3kWh以上の大容量電力を貯蔵するリチウムイオンバッテリー。その特長としては、下記のとおりと。
■多用途:
モビリティ以外にも、要件を満たすさまざまな機器の電源として活用が可能。
■高耐久:
連続放電時の放熱性に配慮することで高温による劣化を防ぎ、通常想定される使用環境下で十分な防水性、耐振動性、耐衝撃性を確保している。
■データ活用:
内蔵制御ユニットによって自身の状態を判別し、起きた事象を記録する。充電時にコネクターを通じてデータを吸い上げ、バッテリーシェアリング運用や二次利用などの際に活用することができる。
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)