【F1】2022年F1開幕直前、2年目のシーズンに挑むアルファタウリの角田裕毅選手が意気込みを語った
2022年のF1グランプリがバーレーンにて開幕しました。ホンダファンが注目しているのは、引き続きホンダが設計したパワーユニットを搭載するレッドブルとアルファタウリのパフォーマンスでしょう。そして日本人F1ドライバー角田裕毅選手の活躍にも期待が高まります。
そしてF1の開幕を目前に控えた先日、角田選手はオンラインでの記者会見に臨みました。バーレーンからオンラインで行われた会見から、勝負の2年目シーズンに向けた角田選手の意気込みをお伝えします。
フィジカルトレーニングへの意識も変化し、シーズンオフは集中して鍛えた
まずオフシーズンの過ごし方ですが、ほとんどトレーニングに費やしていたそうです。1年目のシーズン前に比べて、とくに首回りが太くなっているのは写真からもわかるところですが、そこにはたゆまぬ努力があったのです。
あまりトレーニングは好きではないと話していた角田選手も、F1で高いパフォーマンスを示すためにフィジカルをレベルアップさせることは必須と考え、首だけでなく、心肺能力や腕、脚など全身を鍛え上げたそうです。チームで測定しているフィジカルのデータによれば、1年前と比べて全体的に30~40%ほど向上していたということで、自身のレベルアップを実感しているということでした。
昨シーズンは途中で自分自身を見失った面もあったという角田選手。シーズン後半から、レース前のルーティンが確立したことで成績アップにつながったということで、今シーズンも同様に「セッション前、レース前に目標ラップを頭の中でシミュレーションする」というルーティンの精度を上げ、結果を残していきたいといいます。
またレース中におけるアグレッシブな無線コメントでも話題を集めてしまいましたが、今シーズンは冷静かつダイレクトにフィードバックしていきたいと話します。目標はチームに貢献すること、チームメイトであるピエール・ガスリー選手を上回るポイントをゲットすることといいます。
2022年シーズンは、18インチタイヤを採用するなどレギュレーションが大きく変わったF1ですが、タイヤの違いによる挙動の変化は感じつつも「全体としてはオーバーテイクしやすいレギュレーションになりました。見応えのあるレースになると思います」と、激しいレースの中で存在感を増したいと意欲を語ってくれました。
今年のモチベーションは「鈴鹿を走ること」
「昨シーズンは新型コロナウイルスの影響による日本グランプリは中止になってしまいましたが、日本グランプリを走るのは一番の夢でした。しっかりと鈴鹿でパフォーマンスをお見せしたいと思います」
オフシーズンに日本に帰国した際には「日本でしか食べられないものを楽しもうと“カニしゃぶ”を食べたのが至福のときでした」という角田選手。日本グランプリのときには「出身地である横浜のラーメンを食べたいですね」ということです。
はたして日本グランプリではどのようなポジションで帰ってくることになるのでしょうか。気軽にラーメン屋さんには行けないような成績での凱旋帰国に期待しましょう。
(text:Shinya YAMAMOTO 山本晋也)