【北米専用】販売好調の2代目ヴェゼル、海外仕様のHR-Vは欧州と北米で個別設計。北米には専用開発モデルを投入か!?
ホンダの北米法人であるアメリカン・ホンダ・モーターは、2023年モデルとして発売予定の新型『HR-V』のイメージイラストを公開した。従来のHR-Vは、日本国内で「VEZEL(ヴェゼル)」として販売されているモデルを北米市場向けにアレンジしていたが、どうやら次期型では専用開発のモデルとなるようだ。
2013年12月に日本国内で発売された初代ヴェゼルは、翌年2014年以降に中国、欧州、北米、南米など世界各国の市場に投入された。日本と中国以外では車名を「HR-V」とし、エンジンやトランスミッションは各市場に合わせて様々なバリエーションが存在した。
2021年には日本国内仕様、欧州仕様がフルモデルチェンジを受けて2代目へと進化。初代モデル同様の都市型SUVで、リアのドアノブをピラー内蔵式とするなど、クーペライクなデザインが継承された。
日本や欧州ではスタイリッシュなボディデザインが支持を集めているのに対し、アメリカ市場ではよりSUVらしいタフで力強いデザインが求められているようで、今回アメリカン・ホンダ・モーターが発表した新型HR-Vのイラストでは、スノーボードをルーフ上に載せて雪道を疾走する様子が描かれている。
フロントまわりでは大きな開口部を持つグリルと、その上部に配されたエンブレムが印象的。ヘッドライトやロアグリル、左右ダクトなどの造形は、現行シビックにも通じるデザインだ。リアまわりではテールレンズの形状に、アキュラMDXとの近似性も感じさせる。
今回、発表されたのはイラストのみで、パワートレインや駆動方式などについては明らかにされていない。いずれにしても、クロスオーバー的なフォルムを持つヴェゼルおよび欧州仕様HR-Vに対し、北米仕様HR-Vは明確にコンセプトの異なる新型車となりそう。2023年モデルとして市販されることから、2022年春ごろには発表が行われると予想される。
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)