【佐藤琢磨選手コメント】Dream comes true,again!! 佐藤琢磨選手、2度目のインディ500制覇を達成
2020年8月23日、第104回インディアナポリス500マイル(インディ500)の決勝レースがインディアナポリス・モータースピードウェイにて行なわれ、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに所属する佐藤琢磨選手が、自身にとって2017年以来となる2度目の優勝を達成。チームにとっても2004年以来となる2度目のインディ500制覇となった。
佐藤琢磨選手コメント
「率直にいって驚きに満ちた1日でした。この気持ちは言葉では言い表せません。全員に心から感謝しています。とりわけインディアナポリス・モーター・スピードウェイ、ロジャー・ペンスキー、そしてヘルマン-ジョージ家に深くお礼を申し上げます。今年、このレースを実現するために多くの人たちが尽力してくださいましたことについても心から感謝申し上げます。このレースに関われたことに深い喜びを感じています」
「まず、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングはなんてすごいチームなんでしょう! ドライバーが500で優勝できるかどうかは、ひとえにチームにかかっています。こんな形で1位と3位に入れたことは驚き以外のなにものでもありません。ボビー、マイク・ラニガン、そしてデイヴィド・レターマンの3人にありがとうと申し上げます。チーム全体、とりわけ30号車を担当してくれたメカニックたち、僕が駆ったパナソニック・ピープルレディ・ホンダはとても強力で、極めてコンペティティブでした。最後の数周は本当に速かったと思います」
「僕たちはスコット・ディクソン選手よりも1周早くピットストップを行ないました。このおかげで、僕の燃費マネージメントはとても難しくなりました。ホンダとHPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)が驚くほどパフォーマンスの優れたエンジンを用意してくれたので、フルパワーで走りたかったというのが正直なところでしたが、いっぽうで燃料もセーブしなければいけませんでした。僕は行ったり来たりをしていました。ディクソン選手と戦うときのために、最高のパワーをとっておかなければいけなかったのです。あのように引き離したことは本当に驚きでした」
「サポートして下さったすべての皆さんにお礼を申し上げます。今日は僕たちのマシーンがベストでした。燃費ストラテジーの面でディクソン選手より1周分厳しかったので、燃料をもたせるのに苦しみました。スイッチを行ったり来たりさせていたので、マックスパワーを使えませんでした。(最後のグリーンフラッグが振られたとき)ディクソン選手がターン4から迫ってきて、ギリギリのところで彼を抑えました」
「本当に信じられません。全員が懸命に働いてくれました。ホンダとHPDは、僕たちに素晴らしいパワーと素晴らしい燃費性能をもたらしてくれました」
(text:Honda Style magazine)