【現地レポート】第104回インディ500、マルコ・アンドレッティが初のポールポジションを獲得!
2020年8月も中旬になっている現在、例年であれば5月下旬の開催が恒例となっているインディ500が開催中だ。8月15-16日が予選で、決勝レースは8月23日に行なわれる。
昨年の第103回大会は予選で苦戦したホンダ勢だが、今年は明らかな優勢。予選2日目にポールポジションを争う「ファストナイン・シュートアウト」に進出した9人のうち、8人がホンダドライバー。そしてそのなかから、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・マルコ・アンド・カーブ・アガジェニアン)が栄えあるポールポジションを掴んだ。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、予選1日目に9番手につけ、ぎりぎりでファスト9入り。2日目の走行は圧倒的安定感を持つ4ラップを走行し、6ポジション・アップ。予選3位で自身初、日本人初のインディ500フロントロウ・グリッドを獲得した。
2017年の第101回大会ウィナーは、インディ500での2勝目を十分に狙える位置からのスタートになる。周到な準備を重ねたことで掴んだフロントロウ外側グリッド。レースが楽しみになった。
予選2位はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。ホンダは3チームのドライバーたちによってフロントロウ独占を達成した。予選4位にはルーキーながら大健闘しているオランダ出身のリナス・ビーケイ(エド・カーペンター・レーシング)が食い込んだ。上位9台のうち、彼のマシンのみシボレー・エンジンを使用する。
「ファストナイン・シュートアウト」進出が叶わなかった予選10以下を見ても、10、11、12位がホンダドライバー。インディ500の場合はグリッド1列が3台が並ぶ形式なので、フロント・ロウから4列目まで、1台のシボレーを除くすべてがホンダ勢ということだ。
決勝レースは現地時間の2020年8月23日に行われる。
(text:Hiko AMANO 天野雅彦)
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