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【動画】インディカー第6戦アイオワ、チーム・ペンスキーが1-2フィニッシュ。グレアム・レイホールが3位表彰台を獲得

2020年のNTTインディカー・シリーズは、新型コロナウィルスの感染拡大防止のためスケジュールが大幅に変更となっており、第5戦と第6戦(ともにアイオワ)はダブルヘッダーで行われた。

第5戦と第6戦はそれぞれ独立して予選と決勝が行われるため、第5戦が行われた7月17日の翌18日、あらためて第6戦の予選と決勝が行われた。予選でポールポジションを獲得したのは、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)、続く2番手もウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が続いた。

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのNo.30 パナソニック/MiーJack ダラーラ・ホンダを駆る佐藤琢磨選手は、前日の第5戦では、決勝レースの50周近くをトップで走行するなど好調ぶりを見せたが、この第6戦では一転して調子が上がらず、予選は20位。後方グリッドから上位進出を目指した。

250周で争われる決勝レースは、夕陽がサーキットを赤く染めるなか行われ、ポールポジションからスタートしたジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が安定してトップを走行。しかし2番手争いは序盤から混戦となり、パトリシオ・オワード(アロウ・マクラーレンSP)、コナー・デイリー(カーリン)の2台がウィル・パワー(チーム・ペンスキー)を攻略。それぞれ2位、3位を走行する。

いっぽう佐藤琢磨選手は、予選と決勝のあいだに行われた練習走行では5番手タイムを記録するなど調子が持ち直したかに思えたが、決勝レースでは気温や風向きの変化にマシンが合わず、スタート後一時は最後尾まで順位を落としてしまう。

佐藤琢磨選手は、46周を走り終えた時点で最初のピットイン。燃料補給とタイヤ交換を終え、再びコースへと戻っていく。レースは途中に2度のイエローコーションを挟みながらも、チーム・ペンスキーの2台が順調にトップを走行。佐藤琢磨選手の僚友であるグレアム・レイホール選手は、19番手スタートからじりじりと順位を上げ、193周目のリスタート時点では4位につけていた。

残り5分の1となったレースも、ニューガーデンは2番手を寄せ付けずに今シーズンの初勝利をポール・トゥ・ウィンで飾った。アイオワでは2019年に続いて2年連続の勝利となる。2位はチームメイトのウィル・パワー、3位にグレアム・レイホールが入った。

佐藤琢磨選手は、決勝レースを通じてペースを上げることができず、トップから3ラップダウンの21位でレースを終えた。


佐藤琢磨選手コメント
「今日はハンドリングにひどい問題を抱えていました。驚くほどルーズ(オーバーステア)だったのです。このため予定外のピットストップを行なわなければならず、フロントウィングの調整を7回転させましたが、これは常識的にはありえないことです」

「おそらく何らかの問題が起きていたはずですが、まだクルマを詳しく調べていません。いずれにしても、タフで長い夜でした。(3位に入った)グレアムを祝福します。彼はNo.15を走らせるチームのために素晴らしい働きをしました」

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)