プリンス・オブ・ソンクラー大学、『学生フォーミュラ日本大会2019』で過去最高位となる25位を獲得!
ICV(ガソリン自動車)クラスが69チーム。EV(電気自動車) クラスが21チーム、合計90チームが参加した『学生フォーミュラ日本大会2019』。今回も静岡県袋井市/掛川市の静岡県小笠山総合運動公園(通称エコパ)で開催となった。
8月27日(火)からスタートした今大会だが、秋雨前線の停滞により雨にたたられたレースウィークとなった。オートクロス、アクセラレーション、スキッドパッドといった動的審査日となった29日(木)のみ終日晴れの好天に恵まれたが、エンデュランス審査がスタートした30日(金)は、再び雨からの一日となった。
初代NSXの開発テストドライバーであり、その後はホンダアクセスにてモデューロ・ブランドの走りを磨き上げた玉村誠氏が、アドバイザーとして協力をしている「Prince of Songkla University(プリンス・オブ・ソンクラー大学)」も、もちろん参戦。ソンクラー大学の日本大会への参戦は、今回で5回目の挑戦となる。
今年のソンクラー大学チームは調子よく、残念ながらオートクロスではエースドライバーの投入がならなかったものの、それでもエンデュランス審査への進出を決めていた。
そのエンデュランス審査がスタートする30日(金)は、早朝の豪雨の影響もあって、午前8時半からスタート予定だったエンデュランス審査は、当初の予定から1時間遅れで始まった。
天気予報では、天候は安定しないという予報もあったが、朝の完全ウエットの状態から、午前中のセッション終了時点には路面がドライになるほどまでに回復していた。
オートクロスのタイムによりすでにランニングオーダーは決定しており、ソンクラー大学のエンデュランス出走は午後3時過ぎということとなっていた。チームは、このエンデュランス出走に向け、ドライセットから脚まわりを軟らかめにしたセッティングに変更。急なコンディション変化があった場合でも対応できるようにしていた。
午後3時半過ぎ、ソンクラー大学のエンデュランス出走時間となった。路面には多少ウエットパッチが残るダンプ状態。そして雨が再び落ちてきた。しかしその雨は、路面コンディションを大きく変えるようなものにはならなかった。
セカンドドライバーであるコム・ナロンポン選手が最初の10周を走行するためにコースイン。同時にコースに入った他の2台をパスするなど、序盤から順調。1周1分18秒から20秒前後のタイムで無事に10周をクリアする。
続く”ビッグ”ことタナワット・サッチャクン選手は、コースインと同時にチームベストを塗り替え2周目に今年のベストタイムとなる1分9秒291を出し、9秒から10秒前後で周回を重ねていく。
そしてトータル1498.396秒にパイロンタッチ1回、ミスコース1回があり、エンデュランス得点129.46点で、この審査を16位で通過した。
ソンクラー大学はこの30日にすべての審査を終了し、残る最終日の他チームの審査を待つのみとなった。そして学生フォーミュラ日本大会は最終日31日を迎え、昨年総合31位を獲得した「プリンス・オブ・ソンクラー大学」チームは、総合結果25位と過去最高位で2019年の日本大会を終えた。
(photo&text:Yoshiaki AOYAMA 青山義明)