インターステイツの途中でぶらりと降りてメキシカンランチ。これもアメリカドライブの醍醐味だよね
2019年のインディカー・シリーズも終盤戦を迎えている。7月にはカナダのトロント、アメリカに戻ってアイオワ、そしてオハイオへと遠征。アイオワ・スピードウェイへはミネソタ州の州都ミネアポリスからクルマで向かった。前に何度かイリノイ州シカゴから走って行ったが、実はミネアポリスの方が近いと知って、ここ数年はミネアポリス派になっている。
オーバルレースは雨で翌日に流れることも少なくないので、飛行機利用だと予約を変更したり、その場合は追加料金が発生するケースも出てくる。その点、クルマでの移動にしておけばフレキシブルに動ける。実際、今回のアイオワはスタート直前にサンダーストームが襲来し、なんと4時間半もの遅延となった。
ミネアポリスへと戻るI-35(インターステイト35)で、道端の看板に「えぇ〜っ!」となった。オモシロい町名を発見して、見間違いかと思ってしまったくらい。『Owatonna』というスペルは、オワットンナ=終わっとんな〜、と読める。なにか嬉しくなって、タイミングも良かったし、その街(村?)で降りてランチをすることに。
前日のアイオワ300はレースが終わったのが深夜1時30分。『ゴール後にメキシカンに行く』という計画が叶わなかったから、ちょうどフリーウェイからそんなに離れてないところにメキシカンレストランを発見したので、入ってみることにした。
訪れたのは「PLAZA MORENA」というレストラン。雰囲気のある外観が気に入ったんだけど、お客さんの入りも上々。あとで調べたら、ミネソタ州に4店舗を展開していた。
オーダーしたのはシュリンプ・ファフィータ。内陸地域で頼むのもどうかと思ったものの、アイオワでは肉食が続いてたんでね。
そして目の前に届けられたのは、シュリンプ山盛りのファフィータ! メキシコの人はこれにライムをジュワジュワかけて食べてます。これでもかっ!てぐらいにね。
ファヒータを頼めばスパニッシュライス、フリホーレス・レフリトス(豆を茹でてペースト状にしたヤツ)、ワカモーレ(アボカド製のソースというか、ペーストというか)、レタス、サワークリーム、サルサなどがセットでくる。ありがたいことに、驚くほど美味かった。ご覧のとおりエビもたくさん入ってたしね。
Owatonnaまでオモシロい地名も珍しい。アイオワ州の西の端には、スーシティ=Sioux Ciyなんて変わった名前の都市があるけどね。xとか使われてるんで、なんて発音するのか、つい最近まで知らなかった。フランス語かと思ってたが、実はスー族というアメリカ原住民族グループの街、というのが由来らしい。
もっとも、その民族名を最初にアルファベットで表記したのがフランス人だったのかもしれないんだけど。ミネソタとかアイオワのあたりは、フランス人が頑張って入り込んでってた歴史があるみたいだから。アイオワ州々都がデ・モインてフランス語の名前になってるのも、そのせい……のはず。
アイオワを走ってて、ケロッグって地名も見た。コーンフレークのケロッグと関係あんのか? と思ったが、いまだに調べはついていない。しばらくして、ミネソタにもケロッグって地名があると判明。フツーにある名前じゃないはずなんだけど……。
(text:Hiko AMANO 天野雅彦)
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