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【チーム国光】ル・マンの夜を駆け抜けた、NSX GT2のヘッドライト点灯シーンを1/43スケールで精密に再現!

あれからもう間もなく30年という月日が経過しようとしている。

1995年6月17~18日に開催されたル・マン24時間レースは、その7割方が雨というバッドコンディション。話題の中心は、F1 GTRを引っ提げてLM GT1クラスに参戦したマクラーレン。我らがホンダも前年に引き続きNSXをベースにGT1とGT2という2カテゴリーに合わせたマシーンを用意しての参戦となった。

話題の中心はもちろんGT1の方で、エンジンを縦置きにするなど大改造が施され、うち1台はツインターボ、もう1台がNAという万全の体制とも思えた。

いっぽう市販車に近しい雰囲気のGT2は、どうしてもレースカー然としたGT1の影に隠れがちではあったが、そのステアリングをNSXのモータースポーツ活動のスタートを後押ししたと言われる「国さん」こと、高橋国光選手をはじめとするチーム国光の面々が握るということに注目が集まった。

しかし蓋を開けてみるとGT1勢は絶不調、ル・マン初参戦ながら圧倒的な速さを見せるマクラーレン勢を前に見る影もなく24時間を終えたという印象が強かった。

GT2クラスを走るチーム国光のマシーンは、昨年の覇者、大排気量のキャラウェイ・コルベットを相手に大健闘、NSXのトータルバランスの良さを武器に熱いバトルを繰り広げ、ついにトップを奪取し、そのままチェッカーフラッグを受け、見事クラス優勝を果たしている。

メイクアップでは、すでにチーム国光の1995年ル・マン24時間クラス優勝車両を製品化しているが、今回はそのバリエーションモデルとして、暗闇と雨の中を戦い抜いた、リトラクタブル式ヘッドライトをオープンにした状態を再現している。タイヤも溝が切られたレインタイヤを履いているなど、夜間走行時の状態を徹底してトレースしている。

モデルの原型は、コレクションホールに所蔵されている現存車を3Dスキャナーと写真撮影を行って取材。1/43というスケールに合わせて、面表現やディテール表現の解像度を最適化する工夫は凝らしているが、意図的なデフォルメなどは行わない客観的な造形を目指している。

車体のグラフィックス類はデカールの上からクリアコーティング塗装を施して、1台1台手作業で研磨した鏡面仕上げとなっている。リアウィンドウから覗くエンジンや、カーボンのカバー類なども実車さながらの質感で仕上げられている。

リトラクタブル式ヘッドライトは開閉するわけではないが、オープン状態の筐体や掘り込まれたその周辺の段差、プロジェクター式の灯火類やリフレクターほか、徹底して細部にまで拘っている。

実際に発売されるのは2025年10月予定と少々先のことになるが、台数に限りがあるのはハンドメイド生産のメイクアップ製品の常。是非、下記リンクからお問い合わせいただきたい。

価格は1台3万6300円(税込)と安くはないが、同社のモデルカーを手にしたことがある方ならば、その値段の意味もしかと実感いただけるはずだ。

■商品ページ https://www.makeupcoltd.co.jp/products/detail/1795