【精巧ミニカー】まるで実車!!「メイクアップ」が初代シビック タイプR[EK9]をモデル化、ふたつのスケールで発売予定
初代シビック タイプR[EK9]が発売されてから27年、後期モデルが生産を終えてからも23年の歳月が経過しようとしている。オーナーにとってはどちらかと言えば、チューニングよりもメンテナンスに興味の関心が移り、人によっては”レストア”なんて言葉が頭をよぎるようになってきたところだろう。要するに立派な旧車である。
中古車市場におけるEK9の価値も上昇の一途をたどり、”タイプRの入門車”どころか、釣りで言うところの”フナで始まりフナで終わる”よろしく、再びプリミティブでピュアなEK9に返り咲きたい、そんな願望を胸に抱く元オーナーも多いと聞く。
いっぽう海外では、ほぼ日本専売車であったはずのEK9がシビック タイプRの原点、あるいはアイコンとして認知度を高め、神格化されつつある。当然、海外でもその市場価値は高騰している。それもあって、我々にとってあんなに身近だったEK9がずいぶん遠くに行ってしまって久しい。
そんな趨勢を踏まえてか、今、モデルカー業界ではEK9関連アイテムが毎月のように発売されている。しかも昔の焼き直しではなく、完全新設計アイテムとしてだ。さらに言えばEK9はキラーコンテンツという常識すら成立するほど。
日本が世界に誇る、プレミアム・モデルカー・メーカー、『メイクアップ』も、EK9の製品化に積極的だ。開発にあたっては実車の3Dスキャンを行い、それに則って3D CADで原型を設計している。
基本プロポーションは実車を徹底してトレースし、スケールに合わせてより実車の印象を際立たせるためにプレスラインやアール面の抑揚を調整している。現在は1/43と1/18で前期型を展開中で、今後は写真ではサフェーサー状態の後期型も開発中とのこと。
写真は1/18の前期型だが、おそらくご覧になった方は「実車でしょ?」という疑念を抱かれたはずだが、本当に23センチ余りのモデルカーを写したものである。
プロポーションの良さはもちろんのこと、タイヤ&ホイールのサイズ感、ヘッドライトをはじめとする灯火類の精緻さ、フロントグリル越しに覗くコアサポートや冷却系、さらにウィンドウパーツの透過感など、モデルカーに詳しくない方であってもその出来栄えはお分かりいただけるはず。
内装も真っ赤なレカロが鎮座する様はほぼ実車。形状や質感にもこだわった表現が目を惹く。モデルカーの内装というと、意外やシートが小さすぎたり、奇妙なドラポジになっていたりするものが多いが、メイクアップのモデルカーは内装も実車の3Dスキャンデータをベースに設計しているので、たとえオーナーが見ても違和感は覚えないはずだ。
値段は1/18が4万6200円(税込)、1/43が3万1900円(税込)と決して安くはないが、EK9ファンならば手元に置いておきたい名品だ。ボディカラーは1/18、1/43ともにチャンピオンシップホワイト White(ホワイト)、ヴォーグシルバーメタリック Silver(シルバー)、スターライトブラックパール Black(ブラック)の3色展開となっている。