Honda好きが堪能できる、Hondaスピリッツ溢れる情報誌
  1. TOP
  2. HOBBY
  3. ル・マン24時間耐久レース参戦プロジェクトの最終節を彩った、レイブリックカラーのNSXが28年の歳月を一気に遡る

ル・マン24時間耐久レース参戦プロジェクトの最終節を彩った、レイブリックカラーのNSXが28年の歳月を一気に遡る

2026年シーズンから、HONDAブランドでパワーユニットサプライヤーとしてF1グランプリへ復帰するホンダ。そのホンダが、1994~1996年という短い期間ではあるがル・マンに挑んでいたという事実も、少しばかり朧(おぼろ)げになりつつある。

しかし我々ホンダファンにとっては、2022年に偉人、高橋国光氏が亡くなった際、氏とホンダの接点を振り返ってみる時に、JGTC/SUPER GTと並んで多くの方の脳裏に浮かんだのは、1995年のル・マン24時間耐久レースにおいてクラス優勝を果たしたGT2クラスのNSXの雄姿だろう。

これまでに1995年のル・マン24時間クラス優勝車を含む、数々のNSXの精密モデルカーをリリースしてきた『メイクアップ』が、満を持して同車のラスト・チャレンジ、1996年のル・マン24時間 クラス3位入賞車を1/43スケールのレジン製ミニカーとして発売する。

1996年の『チーム国光』GT2仕様NSXは、前年のフルワークス体制とは打って変わって、単独エントリーとなった。決勝では不運にもグリッド最後列のスタートとなったが、24時間後までに驚異的な追い上げを見せて3位入賞を果たした様は多くのホンダファンと日本のル・マン24時間ファンに感動をもたらすこととなった。

1996年のル・マン24時間参戦にあたって、『チーム国光』はマシーンのカラーリングを前年までの赤基調から鮮やかなブルー基調のレイブリックカラーへと衣装替えし、ヘッドライトは固定式に変更している。また、1996年のル・マン参戦車両は右回りのサルテサーキットにおいて、重量配分的にコーナーのイン側にドライバーが乗った方が安定するという判断から、NSXのGT2車両の中で唯一の右ハンドルとなっていることも特徴だ。

モデル化にあたっては『ホンダ コレクションホール』に所蔵される実車の3Dスキャンを行い、他のNSX-GT2車両との違いを徹底的にリサーチ。また現在の仕様は、ル・マンののちに鈴鹿1000km耐久レースへ出場しているため、当時と異なる箇所については過去の資料に基づいて変更を行っている。

SSR製の10本スポークホイールは、リム部に真円性と質感に優れたアルミ削り出しパーツ。繊細なスポーク部分には、真鍮切削原型をホワイトメタル鋳造部品に置き換えた部品を組み合わせるのも、メイクアップならではのこだわりだ。

内装は右ハンドルのインテリアの他、リアウィンドウ越しに覗くエンジン吸気パーツ類など、目に見える部分はリアリティと立体感にこだわって造形している。ボディカウルは、ほぼ全面に亘ってデカールを貼り込み、仕上げにクリアコーティングを幾層も重ねた上で、1台1台手作業で研磨作業を行って鏡面仕上げとしている。

ホンダのル・マン24時間参戦、そして故・高橋国光氏とホンダのつながりを振り返るときに外せないマシーンを、是非貴方のモデルカーコレクションに加えていただきたいものだ。

【NSXページ】
https://www.makeupcoltd.co.jp/products/list?category_id=&name=nsx

【商品ページ】
https://www.makeupcoltd.co.jp/products/detail/1702