【S耐】N-ONEオーナーズカップが繋いだ仲間たちと楽しむ24時間耐久！ HCM UCHINO RACINGの挑戦が始まる

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市販レーシングカーや、市販車をベースに仕立てられたレース車両によって争われる、いわば究極の参加型（＝クラブマン）レースともいえる『スーパー耐久』シリーズ。近年は自動車メーカーが次世代技術の開発を目的としたST-Qクラスも新設され、多くのプロドライバーが参戦するなど注目度も右肩あがり。

正式には『ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE』という名称で、2024年は全7戦が予定されているスーパー耐久だが、シリーズ中で唯一の24時間耐久となるのが、第2戦の「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」だ。

その第2戦「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」から、ST-2クラスへ新たにエントリーを開始するのがHCM UCHINO RACINGである。参戦マシン名は「HCM 内野製作所 FL5」、ベース車両は現行のFL5型シビック タイプRだ。

今回の富士24時間には全クラス合計で59台もの車両が参戦し、そのうちST-2クラスは8台。これまでST-2クラスといえば、4輪駆動車のトヨタGRヤリスや三菱ランサーエボリューションが主流であったが、FL5型の登場以来勢力図が一変。なんと富士24時間のST-2クラスは、参戦台数の半分となる4台がシビック タイプRとなる。

HCM UCHINO RACINGの母体となっているのは、ホンダカーズ三重が運営するスポーツショップ「HCM Sports Garage」。東名阪自動車道・鈴鹿インター近くにショップを構える同店は、ホンダのワークスチューニングブランドである無限のオフィシャルファクトリーとして知られている。

ホンダ車の一般整備やチューニング、レストアだけでなく、軽自動車N-ONEを用いて争われるワンメイクレース『N-ONE OWNER’S CUP』にはシリーズ開催当初から積極的に参戦。自チームだけでなく、多くのエントラントやドライバーをサポートしてきた。

そしてN-ONE OWNER’S CUPをともに戦い、楽しむライバル同士がチームを組んだのが「HCM UCHINO RACING」だ。これまでもEnjoy! 耐久やK4-GPなど、皆で楽しめるレースイベントに参戦してきた同チームが、2024年はいよいよ国内クラブマンレースの最高峰ともいえるスーパー耐久シリーズに参戦を開始する。

HCM UCHINO RACINGでは『だれでも参加でき、楽しめるレース』をコンセプトに掲げ、ドライバーだけでなくメカニックを含む全員が参加型のチーム。ドライバーは、岩間浩一選手、内野徳昭選手、阿久津敏寿選手、土肥 潤選手が中心となり、富士24時間には坂井拓斗選手、松本恭典選手が参加。全員がN-ONE OWNER’S CUP参戦ドライバーであり、4名がシリーズチャンピオン経験者という豪華な布陣だ。

シビック タイプRのレース車両製作、およびレースウィークのメンテナンスはHCM Sports Garageが担当。そして給油スタッフやチームヘルパーも、N-ONE OWNER’S CUPを通じて集まった仲間たちが担当する。

残念ながら開幕戦は参戦を見送ったものの、5月8日に行われた公式テストにて全ドライバーの走行および夜間走行を終え、いよいよ5月24-26日に開催される「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」に挑む。

「私たちの活動を通し、モータースポーツをたくさんの人にもっと身近に感じていただき、モータースポーツの裾野を広げることで、業界の貢献に発展してまいります。新規参戦チームですが、これまでのレース活動で築いてきた絆や、仲間とともにレースを楽しむ思いを胸に、チーム一丸となり完走を目指します」

HCM Sports Garage店長であり、HCM UCHINO RACINGのチーム代表を務める岩間浩一さんはこのように語った。参戦する以上はもちろん本気だが、気心の知れた仲間たちとだからこそ、心からレースを楽しむことができる。

スーパー耐久シリーズのST-2クラスに新たな風を吹き込むHCM UCHINO RACINGは、チームとサポーターが一体となって24時間後のチェッカーを目指す。

参加概要

□エントラント：HCM UCHINO RACING
□チーム代表：岩間浩一
□クラス：ST-2クラス
□ゼッケン：36
□マシン：HCM 内野製作所 FL5 （ホンダ・シビック タイプR）
□チーム監督：矢野弘行
□マシン製作＆サポート：HCM Sports Garage
□ドライバー：内野徳昭／阿久津敏寿／土肥 潤／岩間浩一／坂井拓斗（24H）／松本恭典（24H）

（photo：Naoki YUKIOKA　雪岡直樹、text：Kentaro SABASHI　佐橋健太郎）

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