【オーナー紹介】サーキットからスキー場まで幅広く走り続けて43万km超! ワンオーナーの極上インテグラ・タイプR
2023年7月18日(火)、ホンダ車だけのサーキット走行会『Only HONDA CHALLENGE RUN(オンリーホンダチャレンジラン/OHCR)2023』が静岡県・富士スピードウェイにて開催されました。
シビックやインテグラ、S2000といったスポーツモデルのほか、アコードやフィット、さらにはビートやS660の軽スポーツ、N-ONEオーナーズカップ(NOC)車両などが走行し大盛り上がり! そんな同イベントに参加したオーナーを紹介していきましょう!
走行距離は43万km超! 最終型00specのDC2でサーキットを攻める
「世界最速FF」を開発コンセプトに掲げ、いまやホンダ製スポーツカーの代名詞ともいえるシビック・タイプR。そのルーツを遡ると1992年に登場したNSX-Rへと行き着きますが、NSX-Rが示したスポーツカーのフィロソフィを”より多くの方に楽しんでもらいたい”と誕生したのが「タイプR」のはじまりでした。
1995年秋に登場した初代インテグラ・タイプR(DC2型)は、3代目インテグラをベースに職人が手作業でポート研磨を行ったという逸話が残る専用のB18C Spec-R型エンジンを搭載。さらにMOMO製ステアリングやRECARO製リクライニングバケットシートなどを標準装備し、ターボ・エンジン搭載車が人気を集めていた’90年代後半の国産スポーツカー市場において熱狂的な支持を集めました。
DC2型インテグラ・タイプRはそのモデルライフにおいて2度のマイナーチェンジを受けており、モデルイヤーから初期モデルを「96spec」、その後のモデルは「98spec」「00spec」などと呼ばれています。
現在はいずれのモデルも車齢20年以上となり、当時からモータースポーツのベース車両としても多くの台数が使われたこともあって、中古車市場でもコンディションの良い車両を見かけることは少なくなってきました。
今回、DC2型インテグラ・タイプRの最終モデルである00specでOHCRに参加したのは川田忠正さん。DC2型インテグラ・タイプRでは珍しいミラノレッドの車両ですが、なんと新車時からワンオーナーというから驚きです。
23年目を迎えた愛車と積み重ねた走行距離はなんと43万kmオーバー! さすがに2度ほどエンジンオーバーホールを施し、駆動系も大掛かりなリフレッシュを行っているそうですが、そのおかげで機関系は絶好調。旅行やワインディング、そして年に2度ほどのサーキット走行を楽しんでいるほか、冬期にはスキー場へも自走しているんだとか。
DC2型インテグラ・タイプRでは稀少なミラノレッドのボディカラーは、新車時の塗装が痛んでしまったため同じ色でオールペイント。その際、ボディサイドの「TYPE R」ステッカーも純正新品を貼り直したため、外装はまるでタイムスリップしたかのようにピカピカです。
「ほかに乗りたいと思わせてくれるクルマもないため、どこまでオドメーターを伸ばすことができるかを目標に、今後も長く乗り続けていきたいと思っています」と川田さんは話してくれました。
(photo:Yoshiaki AOYAMA 青山義明、text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)