【オーナー紹介】創業70年の自動車部品メーカー「アツミテック」には、モータースポーツを全力で楽しむクラブが存在!
2023年7月18日(火)、ホンダ車だけのサーキット走行会『Only HONDA CHALLENGE RUN(オンリーホンダチャレンジラン/OHCR)2023』が静岡県・富士スピードウェイにて開催されました。
シビックやインテグラ、S2000といったスポーツモデルのほか、アコードやフィット、さらにはビートやS660の軽スポーツ、N-ONEオーナーズカップ(NOC)車両などが走行し大盛り上がり! そんな同イベントに参加したオーナーを紹介していきましょう!
「みんな一丸となって楽しむ!」をコンセプトに活動する社内クラブ
エンジンはノーマル、さらに公道走行が可能な「ナンバー付きの軽自動車」で争われるワンメイクレースとして、年々盛り上がりを増している『N-ONEオーナーズカップ(NOC)』。そのNOCに、会社のクラブ活動として参加しているのが『アツミテック』です。
静岡県浜松市に本社を構えるアツミテックは、四輪・二輪・汎用機器のシフターやミッション内部部品などの開発・製造を手がけるメーカー。そのルーツは本田技研工業の協力工場として二輪部品の製造を開始したことから始まっており、現在では国内四輪・二輪メーカー各社に製品を納品しています。
そんな同社では、創立70周年を期に「アツミテックレーシングクラブ」を2018年12月に発足させました。モータースポーツを好きな社員が集まり、「みんな一丸となって楽しむ!」をコンセプトに掲げて活動しているそうです。
2019年からNOCにクラブの活動として参戦をスタートさせた同クラブは、今回のオンリーホンダチャレンジラン(OHCR)には、2台のN-ONEと1台のS660でエントリー。2台のN-ONEはNOCに参戦している415号車と416号車で、セッティングのテストも兼ねて西村浩一さんと上野太郎さんがドライブしました。
赤の415号車をドライブする西村浩一さんは、今年も第6戦(岡山)で6位入賞を果たすなど上位で活躍中のドライバー。NOCに参戦当初は「エンジンノーマルでECOタイヤを履いた軽自動車、それもCVT車両でレースなんて…」と思っていたそうですが、いざ参戦してみるとその奥深さや魅力にハマってしまったそう。
この日は気温が高く、あいにく自己ベストタイムには届かなかったそうですが、今年9月に控える第9戦(富士)に向けて良いトレーニングになったそうです。
いっぽうブラックのボディにイエロー×グリーンの組み合わせが印象的な416号車をドライブしたのが、上野太郎さん。今年はNOC第5戦(筑波)と第6戦(岡山)に出場しており、今回はマシンセッティングを見直してテスト走行をメインに参加しました。もっとも大きな変更点はリアのバネレートを変更で、よりコーナリング時の安定性が高まったそうです。
上野さんの考えるNOCの魅力、レース全体の「親しみやすさ」と「パドックの雰囲気」とのこと。ロールケージの装着やフルバケットシートへの交換などレース車両を新規制作する際に費用はかかりますが、いったん作ってしまえば手軽な維持費で長く楽しめること、そして参加者同士がチームの垣根を越えて仲間として楽しめるのが魅力だそう。
また毎戦ドライビングコーチが帯同していることもあり、各ドライバーやチームのマナー意識が高いことも、他のレースでは見られにくいところ。そのため同クラブが主催する走行会でも、マナー意識を持って楽しむことが大事だと、参加者には伝えているそうです。
(photo:Yoshiaki AOYAMA 青山義明、text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)