【北米仕様】約3万ドルから買える中型SUV、新型CR-Vに「Sport-L」が追加設定。ハイブリッド車がさらに充実
ホンダの北米法人であるアメリカン ホンダ モーターは、2024年モデルのCR-Vに新グレード「Sport-L」を追加し、2023年6月中旬より発売を開始した。
CR-Vは、ホンダが世界各国・各地域で製造・販売しているミッドサイズのSUV。初代モデルは1995年に登場し、日本国内市場にも2022年12月まで販売されていた。現行モデルは2022年7月から北米市場にて販売が開始された6世代目。
北米市場におけるCR-Vは同カテゴリーの販売台数トップを堅守している人気モデルで、アメリカン ホンダ モーターによると、北米市場における累計販売台数はまもなく600万台に到達。CR-Vは過去四半世紀における「アメリカで最も売れたクロスオーバー・ビークル」であり、2017年以降はホンダ車のラインナップ中もっとも販売台数の多い車両であり続けているという。
北米市場の慣例では毎年8〜9月を期に翌年モデルへと切り替わるが、はやくもCR-Vについては2024年モデルのラインナップが明らかになった。
北米仕様のCR-Vは、1.5リッター・ターボ/2リッター×2モーター式ハイブリッドという2種類のパワートレインが用意されており、1.5リッター・ターボがLX/EX/EX-L、そして2リッターハイブリッドがSport/Sport Touringという計5グレード。最上級モデルとなるSport TouringはAWDのみだが、そのほか全グレードでFF/AWDの両駆動方式が設定されている。
新たに追加された「Sport-L」は、最上位に位置するSport TouringとSportの中間に位置するモデル。パワートレインは2リッター×2モーター式ハイブリッドで、駆動方式はFF/AWDどちらも用意される。
外観では、フロントグリルやヘッドライト上のモール、ロアグリルの左右に設けられたインテークダクトなどをグロスブラックで統一。さらにサイドミラーや18インチのアルミホイールもベルリナブラックとされ、精悍な印象を高めている。
インテリアでは、全席レザーシートや、運転席&助手席パワーシート、Sportでは6つとなるスピーカーに対してSport-Lでは8スピーカーのオーディオシステムを標準装備。ダッシュボードには9インチのタッチスクリーン式モニターが備わり、Apple CarPlayおよびAndroid Autoのワイヤレス接続に対応している。
パワートレインはSport/Sport-L/Sport Touringの3モデル共通となるが、2リッター(1993cc)のガソリンエンジンと2モーターを組み合わせた最新世代のハイブリッドシステムを搭載。エンジン単体で145hp/6100rpm、モーターは181hp/5000-8000rpmを発生。このハイブリッドシステムを搭載したCR-Vは、同車の歴代モデルにおいてもっともパワフルだという。
2024年モデルに新設定されたCR-V Sport-Lの車両価格(MSRP)は、2WD車が3万6350ドル(約508万9000円)、AWD車が3万7850ドル(約529万9000円)となる。
なおCR-V全体の車両価格帯は、1.5リッター・ターボのガソリン車が2万9500ドル(約413万円)〜3万6160ドル(約506万2400円)、ハイブリッド車が3万3350ドル(約466万9000円)〜3万9500ドル(約553万円)。ただし北米市場で新車購入をする場合、Destination Chargeと呼ばれる諸費用が必ず計上される仕組みになっており、CR-Vの場合は全モデルとも1295ドル(約18万1300円)が必要となる。
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)