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【Vツイン】名車アメリカン「シャドウ」は北米市場で今も健在! 2024年モデルの”シャドウ ファントム”が超クール

ホンダ・シャドウといえば、1997年に日本国内市場での販売が開始されたモデル。メーカーでは「クルーザー」と称しているが、一般的に「アメリカン」と呼ばれるカテゴリーに属する車両だ。400cc/750ccという2モデルが用意されており、シャドウ750は2003年にフルモデルチェンジを行って2世代目へと進化。その2代目シャドウ750は、いくどかのマイナーチェンジや派生車種の設定などが行われつつ、2016年まで販売された。

シャドウ750と同時期にシャドウ400も日本国内での販売を終了したが、いずれも約20年に渡って販売されたロングセラーモデルだけに、その車名を聞いて「懐かしいな〜」と感じる人も多いだろう。しかしアメリカンの本場(!?)である北米市場では、シャドウはれっきとした現行モデル。しかも日本市場における最終生産型から基本設計は変わっておらず、内外装や駆動系など、現在の交通事情に合わせて進化を続けている。

2024年モデルのSHADOW PHANTOM(シャドウ ファントム)

2023年5月31日(現地時間)に、ホンダの現地法人であるアメリカン ホンダ モーターは、2024年モデルの「SHADOW PHANTOM(シャドウ ファントム)」そして「SHADOW AERO(シャドウ エアロ)」を発表。前車はストリート向けのボバースタイル、そして後車はロングツーリングを得意とするクルーザーモデルだ。

ファントムとエアロの違いは主に外装面で、エンジンはどちらも52度のバンク角を持つ水冷V型2気筒SOHCを搭載。排気量は745ccで、燃料供給は電子制御式PGM-FIを採用している。

メッキ部分のほとんどをマットブラック仕上げとしたシャドウ ファントム。リアディスクブレーキは全車標準装備だ

ストリート向けのシャドウ ファントムはシンプルなスタイリングが特徴で、エンジンやエアクリーナーケース、マフラー、サイドカバー、フロントフォークなどをマットブラック塗装としたほか、シートは1人乗り仕様のシングルタイプが標準となる。

このシングルシートは2024年モデルで形状を一新、街中はもちろん長時間のリラックスしたライディングでも快適に行うことができる。もちろんタンデムライドを楽しみたいというユーザーには、パッセンジャーシートと後席用フットペダルもオプションで用意されている。

そのほかにもツートンカラーを採用した燃料タンクの形状や、ハンドルバー、ハンドルバークランプなどを見直してライダーのポジションを改善。ウィンカーは最新のLEDタイプとし、扱いやすさや安全性を高めている。

ブレーキまわりは前後ともシングルディスクが全車標準となり、ABS無し車のほか、前後連動式ABS付き車の2モデルが用意される。カラーリングはディープパールグレイと、オレンジメタリックの2色展開となっている。

ブラックとのツートーンが印象的な「オレンジメタリック」

2024年モデルのシャドウ ファントム、車両価格(MSRP)は標準車が8399ドル、ABS付き車が8699ドル。2023年6月1日現在の為替レートである1ドル=約139円で計算すると、それぞれ116万7461円(標準車)、120万9161円となる。

前述のように、すでに日本市場における販売は終了して久しいシャドウ ファントムだが、2024年モデルのスタイリングは非常に魅力的。車両価格帯は「REBEL 1100」の日本国内モデルとほぼ同水準であるだけに身近な価格設定とは言いづらいものの、台数限定でいいから販売してほしい…というライダーは多いのではないだろうか。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)