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【動画】いよいよ登場するインテグラ・タイプSは現代の「ユーロR」か!? シビック・タイプRを上回るスペックに注目!

ホンダは、北米市場で展開している高級車ブランド「ACURA(アキュラ)」から発売中の5ドアハッチバック・インテグラに、高性能モデルの「タイプS」を追加し、2023年夏より発売する。

インテグラ・タイプSは2023年4月中に正式発表が予定されているが、先立って2枚の画像とイメージ映像が公開された。

インテグラ・タイプSは、現行FL型シビックと基本設計を共有するシャシーに、K20C型2リッター直噴ターボを搭載したスポーツハッチバック。最高出力は238Kw(320hp)、最大トルクは420Nm(310lb.-ft.)と発表されている。トランスミッションは6速MTで、駆動方式はFWD(FF)だ。

つまりは車体・エンジンともにFL5型シビック・タイプRの兄弟車だが、両車ではスペックに微妙な違いがある。インテグラ・タイプSと同じく北米市場で販売されるシビック・タイプRは最高出力315hp@6500rpm、最大トルクが310lb.-ft.@2600-4000rpmとなっており、たった5hpではあるもののインテグラ・タイプSはシビック・タイプRを上回る。

なお日本仕様のFL5型シビック・タイプRは、最高出力が243kW(330PS)/6500rpm、最大トルクは420N・m(42.8kgf・m)/2600rpm-4000rpm。最高出力はもっとも高いように思えるが、hpとPSという単位の違いもあり、FL5型シビック・タイプRのパワーが仕向地によって違うというわけではなさそう。

インテグラ・タイプSは『クラス最高のパワーウェイトレシオを備え、パフォーマンスを最高レベルにまで向上。究極のストリートパフォーマンスとプレミアムな装備を約束する』とも発表されており、アキュラの「タイプS」シリーズは、ホンダの「タイプR」に比肩する存在であるという証かもしれない。

インテグラ・タイプSのスタイリング面では、アキュラのファミリーデザインである「ダイヤモンド ペンタゴン グリル」を採用している点はベースモデルと同じ。

ただしフロントバンパーは、左右にダクトを備えた専用デザインとなっているほか、ボンネット上にはシビック・タイプRと同様にエアアウトレットも新設されているようだ。

リアまわりでは、大型のリアディフューザーとシビック・タイプR同様のセンター3本出しレイアウトの排気系を採用。ただしインテグラ・タイプSでは、3つの排気口はいずれも同径とされている。また大型のリアウィングは装備されておらず、テールゲート上に小ぶりなスポイラーが備わるのみ。

そのほか前後フェンダーの大型化やサイドステップの追加なども行われているようだが、いずれもシビック・タイプRほど存在を強調するものではないのは、「タイプS」のキャラクターを示している部分といえるだろう。

「タイプR」と同じパワーユニットを搭載し、より高級志向の装備や走りを実現するという立ち位置は、かつての「ユーロR」に通じる部分。北米市場で展開するアキュラが「Euro」を名乗るわけにはいかないだろうが、新型インテグラ・タイプSが目指している世界観は、まさに新世代のユーロRといったところだろうか。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)