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【TAS23】ZR-V用MUGENパーツ、FK8型シビック・タイプRと同デザインのホイールに見た「スポーツへのこだわり」

「無限」ブランドのホンダ車向けアクセサリーパーツなどを開発・販売するM-TEC(以下 無限)は、千葉県・幕張メッセにて開催された「東京オートサロン2023」において、2023年4月に発売が予定されている新型SUV「ZR-V」のカスタムコンセプト車両を出展した。

「ZR-V e:HEV MUGEN カスタムコンセプト」と名付けられた車両は、車両販売にあわせて無限がリリースする(と思われる)オリジナルパーツを装着したモデル。開発コンセプトを「Emotional Urban Sports」とし、スタイリングや走行性能などクルマの本質にこだわりアクティブに活動するユーザーに向け、スポーティさを高めるエアロパーツやパフォーマンスパーツなどを装着している。

プラチナホワイト・パールのe:HEV車をベースに、オリジナルのエアロパーツやスポーツエキゾースト、そしてホイールなどを装着。もちろん人気のフロアマットをはじめ、インテリアパーツも装着されている。

まず特徴的なのは、大きく印象を変えたフロントグリルだ。タテ基調だったベースモデルから格子状へと変更されており、フレーム部分にはメッキ加飾が施されたほか、MUGENのエンブレムが装着される。

バンパー左右のダクト部分や、ロアスカート部分にはシルバーのパーツを装着。グロスブラックのミラーカバーなどと合わせ、シンプルながらスポーティな印象でまとめられている。

リアまわりでは、テールゲート中央にガーニッシュが追加されているほか、テールゲートスポイラーの上部にもガーニーフラップを装着。バンパー左右には分割式のロアスポイラーが備わり、e:HEVながら左右4本出しのテール形状を持つマフラーを装着している。

そしてなんといっても注目はアルミホイールだ。装着されているのは、無限がFK8型シビック・タイプRの登場に合わせて発売した鍛造ホイール「MDCF」だが、タイプR用が20インチだったのに対して、このZR-V e:HEV MUGEN カスタムコンセプトでは19インチを採用。タイヤサイズは235/45R19が組み合わされている。

なおZR-Vの兄弟車といえるFL1型シビックには、無限は18インチの鍛造ホイール「FS10」を設定している。SUVであるZR-Vは、フェンダー内のスペースが広く大径ホイールを許容するキャパシティがあるとはいえ、タイプR用と同デザインの19インチホイールをインストールしている点は、無限が提案するZR-Vカスタマイズの方向性を象徴しているといえそうだ。

今回、東京オートサロンに展示された車両は「ZR-V e:HEV MUGEN カスタムコンセプト」という車名のとおり、あくまでもコンセプトモデルで装着パーツそれぞれについての詳細は未発表。しかし製品それぞれのクオリティの高さやフル装着した際のコーディネートは、さすがワークスチューニングブランドと感じさせる。

2023年4月に予定されているZR-Vの発売に合わせ、おそらくそのほかの無限製品ラインナップも明らかにされるはず。ZR-Vの購入を検討していたり、すでに契約済みというユーザーは、ぜひ「そのとき」を楽しみにお待ちいただきたい。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)