【ホンダアクセス】フィットRSが追加設定されるウラ側で、スポーティ仕様のコンプリートカー「Modulo X」の今後は?
2022年8月5日、ホンダは今秋にマイナーチェンジが行われるフィットの先行情報公開サイトをオープン。待望のスポーティグレード「RS」が追加されることが明らかになった。
従来のフィットのホームページを見ると、マイナーチェンジを控えて『一部タイプ・カラーがお選びいただけない場合がございます。詳しくは販売会社にお問い合わせください。』という注釈が表示され、新型フィット発表の日も近いことを感じさせる。
そんな新型フィットの発表が待ち遠しいいっぽう、気になるのはホンダアクセスが制作するコンプリートカー「Modulo X」の今後についてだ。
スポーティグレード「RS」はe:HEVとガソリンの両モデルに設定
今秋にマイナーチェンジを受けて登場する新型フィットは、スポーティグレード「RS」の追加(復活)が話題となっているが、それ以前にe:HEVとガソリンの両パワーユニットが強化される点が最大の注目点だ。
e:HEVとガソリンという2種類が用意される点は変わらないが、e:HEVはエンジン本体&モーターともに出力が向上。ガソリンエンジンは従来の1.3リッターから1.5リッターへと変更されるため、パワー&トルクともにアップしていると予想される。
そんな新型フィットは、従来と同じ5グレード展開。従来の「NESS」と入れ替わるかたちで、スポーティグレード「RS」が追加される。価格帯でいうと、身近な順からBASIC、HOME、RS、CROSSTAR、LUXEとなるようだ。
さらに新型フィット「RS」は、e:HEVとガソリンいずれのパワーユニット搭載車にも設定される。専用エアロや脚まわりなどがRS専用となるほか、内装も3本スポークタイプの専用ステアリングやシート表皮素材の変更など、広い範囲で専用装備が与えられている。
パワーユニットやトランスミッションには手を入れず、脚まわりや専用エアロ、そして内装の装備充実を図るというRSの特徴は、コンプリートカーの「Modulo X」とほぼ同じ。そうなると、e:HEVモデルのみの設定となるModulo Xとはキャラクターが重複するように思えるが、RSの登場と入れ替わりでフェードアウトとなるのだろうか。
「実効空力」コンセプトを掲げ、実走テストを繰り返してデザインと機能性を両立させたエアロパーツ、Moduloの証であるホワイト×レッドのサスペンション、専用設計のホイール、そしてブラックとブラック×ボルドーという2種類の専用内装など「Modulo X」ならではの魅力は多い。
それだけに、新型フィットRSをベースにした「e:HEV RS Modulo X」はもちろんのこと、先々代のGE8型や先代のGK5型のRSの後継車となる、1.5リッターのガソリンエンジン「RS Modulo X」の設定などあれば、非常に面白いと思うのだが……。
時代がEVやハイブリッドへと突き進むなか、純ガソリンエンジン搭載のスポーティモデルの存在は非常に贅沢だし、そしてファンとしてはありがたい。だからこそゼイタクを言うならば、「RS Modulo X」が設定された際のトランスミッションは、ぜひ6速MTで。
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)
https://www.honda.co.jp/Fit/new/