【愛車日記】仕事帰りにドライビング特訓! プロもトレーニングに使用する超本格シミュレーターでウデ磨き【NOC】
ドライビングシミュレーターといえば、近年はモータースポーツの世界において欠かせない存在となっている。実車での走行テスト機会が制限されているカテゴリーにとっては、車両開発における貴重な性能評価の場であることはもちろん、ドライバーのトレーニング目的としても需要は多い。
現在、そんなドライビングシミュレーターを体感できる施設が、全国各地に増加中だ。もちろん自動車メーカーが使用するソフトとは異なるものの、世界中のサーキットや様々な車両のデータが収録されているほか、セッティング変更による車両の挙動変化まで忠実に再現されるなど、そのリアルさは実車さながら。今回は、横浜市本牧にある「ヨコハマグッドファクトリー(YGF)」にて体感してみました!
仕事帰りや空き時間にサーキットトレーニング!
近年のモータースポーツにおいて、シミュレーターはもはや欠かせない存在といえます。レーシングカーをサーキットで走らせるのに比べればはるかに低いコストで、数々のデータが取得できるほか、ドライバーのトレーニングなど幅広い目的で使用できるからです。
そんなシミュレーターですが、最近では一般ユーザーが体験できるショップも増えてきました。神奈川県横浜市にある『ヨコハマグッドファクトリー(YGF)』は、最新鋭のシミュレーターを手軽に体験できるお店。店内にはアクセス製の8軸シミュレーターが2基、そして2軸式の筐体が1基設置されており、いずれも最新ソフトを楽しむことができます。
YGFのシミュレーターの特徴は、収録車種やコースの多さはもちろん、路面状況やタイヤの摩耗具合といった要素もリアルに表現されており、タイヤが暖まるまではグリップが得られにくいなど、まさに実車そのものといった感じ。かといって初心者にはマトモに走らせることも難しいのか…というと、そうではありません。
長らくホンダのエースドライバーとして活躍し、現在はModulo Drago CORSEの監督としてスーパーフォーミュラに参戦する道上 龍氏がシミュレーターの監修を担当しており、武藤英紀選手や大津弘樹選手など、現役トップドライバーもトレーニングのため訪れることも多いそう。店内にはレーシングスーツの本物が掲げられるほか、ドライバーのサインも多く記されているので、それらを見ているだけでも楽しめちゃいます。
今回YGFをボクが訪れたのは、「N-ONEオーナーズカップ」のトレーニングを兼ねた自身のスキルアップのため。今年は仕事の兼ね合いもあって参戦できる機会が多くないけれど、7月17日に開催される第9戦(鈴鹿)へのエントリーを予定しており、そのためのコソ練であります。
YGFでは3基のシミュレーターが稼動中。そのうち2基は最新の「8軸」シリンダ制御で、1基が2軸タイプ。最新の8軸式筐体は、眼前に広がるCG映像に連動して筐体が上下左右や前後に動き、走行中の加減速&旋回Gをリアルに再現。
またステアリングの反力の強さや、縁石に乗った際には、ステアリングを通じてドライバーに振動が伝わってくるなど、本当に実車を運転しているような感覚になる。リアルすぎるがゆえ、「シミュレーター酔い」しやすい人でもYGFなら大丈夫、というケースも多いんだとか。
シミュレーターを使用する際は、レーシンググローブのみ着用すればOKだけど、せっかくなのでレーシングスーツやシューズも着込んでみる。
残念ながらN-ONEオーナーズカップ車両はシミュレーターに収録されていなかったため、排気量が同じスズキ・アルトワークスのチューニング車両で鈴鹿サーキットにコースイン! ロールケージが映り込んだ運転席からの視界は実車さながらで、これだけでもテンションが上がります。
初心者でも気軽にシミュレーター体験! 来場は手ぶらでOK
当然ながらデグナーやスプーン、130Rといった鈴鹿サーキットの各ポイントはすべて網羅されており、「走りかたのヒント」を掴むことができた(気がする)。自分にとってロスが大きかったのは、どうやら2コーナーとスプーンだったみたい。
なお3基のシミュレーターは連携させることができるので、例えば講師役のドライバーが先導走行を行い、それを2台で追走するといった走り方も可能です。
使用料金は8軸が1600円(15分)、2軸が1500円(20分)とリーズナブルで、レンタル用グローブも用意されています。そのため仕事帰りや、ちょっと時間が空いた…なんて時間に立ち寄ってトレーニングができるのは嬉しいポイント。
最近ではドライビングテクニックを磨きたいという人だけでなく、初心者のお客さんも多いそう。サーキットを走ってみたいけど、いきなり自分のクルマで走るのは不安がある…という人や、クルマの免許をまだ所持していないお子さんがご家族と一緒に来店されることもあるんだとか。また女性スタッフも常駐されているので、女性ドライバーでも気軽に訪れることができるのも、YGFの魅力といえそうです。
レンタルフォーミュラによる実地走行のサポートもあり!
YGFでは初代フォーミュラエンジョイ車両(FE1)を所有しており、サーキットにおけるレンタル走行および当日のサポート業務も行っています。シミュレーター上でサーキット走行のルールやドライビングを学び、基本を体得したあとで実車両にてサーキットデビューといったステップアップも可能だそう。
写真は袖ヶ浦フォレストレースウェイだが、ほかに筑波サーキットや富士スピードウェイでの走行も対応してくれます。
今回はボクもかなり走り込むことができたので、次回のNOCが楽しみになってきました。そしてゆくゆくはフォーミュラとかVITAにも乗ってみたい! そのまえに身体が収まるかが心配ですけど……
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)
https://y-good-f.jp
住所:神奈川県横浜市中区麦田町4丁目99 落合ビル1階
電話:045-225-8194
営業時間:13:00~22:00
定休日:毎週水曜日