【S-Formula】第3戦予選、TEAM MUGENの野尻智紀選手が通算９度目、鈴鹿では自身初のポールポジションを獲得！
2022 SUPER FORMULA 第3戦（鈴鹿サーキット）
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#1 野尻智紀（TEAM MUGEN）
予選：1位
#15 笹原右京（TEAM MUGEN）
予選：19位
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開幕戦から2週間のインターバルを経て、全日本スーパーフォーミュラ選手権・第3戦が三重県・鈴鹿サーキットにて開幕した。インターバルとはいえ、前週末にはSUPER GT開幕戦（岡山）が開催されているため、レーシングドライバーやチームスタッフには3週連続のレース開催となるケースも。それでも国内トップカテゴリーに参戦するドライバーたちは、疲れも感じさせない超僅差のタイムアタックバトルを見せてくれた。
4月23日（土）に行われた予選、鈴鹿サーキットは初夏を思わせる陽射しが降り注いだ。午前中から風はあるものの、半袖でもじゅうぶん暑さを感じるほど。午後になっても気温は変わらず、やや風が強くなったものの、気温24度・路面温度31度というコンディションでのもと、15時10分より予選Q1がスタートした。
全21台のマシンが参加した予選Q1は、A/Bと2グループに分かれて開催される。TEAM MUGENは15号車笹原右京選手がAグループ、1号車野尻智紀選手がBグループとなった。
予選Q1に臨む、15号車・笹原右京選手
予選Q1、笹原選手は予定どおりタイヤを暖めてタイムアタックに挑むも、ホームストレートエンドでコースインしてきたライバル車両に前を塞がれる形となり、大きくタイムロス。仕切り直して次周にタイムアタックを行うも、1分37秒870でAグループ10番手となり、残念ながらQ2進出はならず。Bグループの結果と合わせ、19番グリッドから決勝レースに挑むこととなった。
BグループのトップでQ2進出を決めた1号車・野尻智紀選手
Bグループに出走した野尻智紀選手は、万全のドライビングで1分36秒957をマーク。Bグループ1位で危なげなくQ2進出を決めると、10分のインターバルを挟んで行われたQ2でも好調さをキープする。Q2開始とともに誰よりも早くコースインすると、ライバルに先駆けてタイムアタックを行い、1分36秒352をマークした。
その後も野尻選手のタイムを上回る選手はおらず、第2戦・富士に続く今季2度目、通算9度目のポールポジションを獲得。野尻選手にとっては、鈴鹿サーキットにおける自身初のポールポジション獲得となった。
野尻智紀選手コメント
「第1戦・第2戦と良い状態でレースを戦うことができたので、この第3戦（鈴鹿）でも同様の流れをキープするということを大事にしていました。土曜日の公式練習で走り始めてすぐに、僕たちが持ち込んだクルマが鈴鹿でも良くマッチングしていると感じることができました。そこからさらに細部をアジャストすることができました」
「予選Q1をトップで通過することができましたが、Q2までのインターバルでダウンフォースをさらに稼ぐべく車高を下げました。そのアジャストも非常に良くできたと思いますし、素晴らしいクルマを作ってくれたチームに感謝したいと思います。タイムアタックはなるべく前がクリアな状態で走りたかったので、Q2も最初にコースインしました」
「ドライビングについても、今のベストを出し切れたのではないかと思います。ほぼパーフェクトと言えると思います。本当に自信を持って走ることができました。明日の決勝も最大限に頑張りたいと思います」
笹原右京選手コメント
「Q1では、自分はQランプを点灯させてタイムアタックに入っていたのですが、前方を走っていたドライバーが後ろに気づいていなかったのか、1〜2コーナーで前を塞がれるかたちになり、自分はコースを外れてしまいました。まだ時間的には余裕があったので、仕切り直して次の周に再度タイムアタックを行ったのですが、タイヤのピークは完全に過ぎてしまっていました」
「ずっとマシンの調子はよく、公式練習ではチームメイトの野尻選手とも近いタイムで走れていたので、きちんと予選を走れていれば、おそらくフロントローには並べただろうという手応えはあります。明日はだいぶ後ろからのスタートになりますが、マシンも自分も、そしてチームも調子は良いと思いますので、絶対に諦めずにポイント獲得を目指してレースを戦いたいと思います」
（photo：TEAM MUGEN、Takashi OGASAWARA／Sho TAMURA）
（text：Kentaro SABASHI 佐橋健太郎）