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【純正部品再販】ビート&アクティトラックの純正部品再販を「国際オートアフターマーケットEXPO」にて一般公開!

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2022年3月9日~11日、東京・お台場にある東京ビッグサイトにて『第19回 国際オートアフターマーケットEXPO 2022』が開催された。この展示会は、自動車を取り巻く環境・インフラなど、アフターマーケットに関するさまざまな展示・実演を発信する展示会として開催されており、会場内では、コーティングや塗装の実演が行われたりしてもいる。

各種セミナーも開催されており、初日には「レストア事業の現在と今後の展望~自動車メーカーと独立系事業者の取り組み~」といったテーマでレストアやパーツ供給などの講演も行われているが、ここにホンダもブースを出展した。

その出展内容は『純正部品の復刻販売』であり、今回は軽オープン2シーターのBEAT(ビート)と、軽トラックのACTY TRUCK(アクティトラック)の純正部品について説明がなされた。

純正部品の販売状況とは、その車両のオーナーであれば気になるところだろうが、実はわかりにくい部分でもある。そもそも補修部品は在庫があることが前提。さすがに生産終了から時間が経てば、整理されていくが、大々的に欠品を謳うこともなく、再版されたとしても当然として受け止められるわけで、部品自体の進化があるものでもない。実に地味な活動といえる。

とはいえ、パーツによっては、欠品すれば車両自体を再び走らせられないという事態に陥ってしまうこともあるから、オーナーにとっては重要な活動だ。しかし販売したすべての車種に対応できるかというと、それは難しい話で、実際に再生産をするとなっても、すでに生産を終了したパーツを再製造するということは大変な努力が必要だという。

部品によっては製造方法も過去のものとなっていたり、材料自体が使われていないものになってしまっていたり、技術の進歩に対しても、敢えて当時の設計を忠実に再現する努力も必要で、もちろんサプライヤーメーカーの協力なしには継続できない。

その復刻パーツ群は、オーナーが少しでも長く愛車とともに過ごせるようにということで、「走る」「曲がる」「止まる」に必要な部品、そして車検時に必要となる重要な部品が中心となっている。

今回ホンダブースに出展されていたビート(1991年〜1996年まで販売)では、2017年に91点のパーツの復刻販売が行われたが、2022年3月時点で、そのうち15点はすでに欠品となってしまっているという。

また今回はパーツのみの展示となったが、HA1~HA4型の2代目アクティトラック(1988年〜1999年まで販売)も同様の活動が進められ、2020年から60点のパーツが復刻生産されている。今回は対外的に露出をする初めての機会であるとのこと。

今回の出展を機に、会場を訪れたオーナーや関係者の声に耳を傾け、さらに再販パーツの受注状況を見ながら、今後の展開について検討していくとのこと。1台でも多くのホンダ車が走り続けられるように、ぜひ継続的な活動を期待したい。

(photo&text:Yoshiaki AOYAMA 青山義明)

ビート 純正部品
https://www.honda.co.jp/BEATparts/