【マリン】船外機BF150/135/115をモデルチェンジ!ドライブ・バイ・ワイヤを採用のほかグランプリホワイトも新設定
ホンダは、クラストップレベルの低燃費と優れた耐久性を兼ね備えた大型4ストローク船外機「BF150」「BF135」「BF115」の3機種をモデルチェンジし、ホンダ船外機取扱店にて販売を開始した。
現在のマリン市場では、船外機を複数搭載する”多基掛け”ボートなどを中心に、優れた操作性を発揮する電子制御リモートコントロールシステム(DBW/ドライブ・バイ・ワイヤ)に対するニーズが高まっている。
そこで今回、ホンダ船外機のフラッグシップモデルである「BF250」に搭載されているDBWシステムをBF150/BF135/BF115の3機種に移植。レジャーや業務用など幅広いシーンで多くの支持を集めている船外機にDBWタイプを新設定することで、高い信頼性と快適な操作性を実現した。
さらにエンジン内部のレイアウトを見直し、定期交換が必要な部品やオイルの交換作業時間の短縮を可能とするなど、メンテナンス性も向上している。
3機種の外観デザインには、「ダイナミック・モーション・フォルム」を新たに採用。ホンダ船外機の機能的なスタイリングを継承しながら、大型インテークデザインにより先進性を感じさせるデザインとした。なお、BF150は発売に先立ち、2021年グッドデザイン賞を受賞している。
DBW(電子制御リモートコントロールシステム)の採用
電子リモコン(別売)により、スロットルとシフトの操作を円滑かつ確実に行うことができ、快適な航走を実現。船外機を複数搭載する場合も、電子リモコンのレバー1つで同時に複数の船外機をコントロール可能とした。
電子リモコンは、搭載する船外機の数に応じて選択可能な「シングルレバーリモコン」と「ツインレバーリモコン」の2種類を設定。どちらも最大2ヶ所へ設置可能で、ステーションの増設により船内での操船場所の自由度を高めている。
「ダイナミック・モーション・フォルム」デザイン
前傾プロポーションによる力強さと、シャープな面構成でソリッド感を表現。そのなかに集約する機能部品をブラックのカラーで引き締め、全体としてクリーンなスタイリングを実現した。また、エンジンルーム構成部品の削減など合理的なパーツ構成を追求し、高い耐水性と上質な機能美を両立した。
外装色は、澄んだ水をイメージしたホンダ船外機の代表的カラーである「アクアマリンシルバーメタリック」に加え、「グランプリホワイト」を新たに設定、選択の幅を広げている。
整備性の向上
エンジンカバーの形状を見直し、十分な作業スペースを確保。スパークプラグやアノードメタルといった定期交換部品の交換時間を短縮した。またオイルレベルゲージのパイプ内径を拡大することで、オイル交換時間の短縮を実現。整備性の向上および整備時間の短縮により、洋上保管時の点検・整備を簡素化するとともに、整備費用の削減や「乗れない時間」の短縮に寄与している。
価格はBF115が153万7800円、BF135は168万800円〜170万2800円。BF150は180万7300円〜185万1300円(いずれもアクアラインシルバーメタリック)。外装色をグランプリホワイトとした場合、2万2000円高となる。
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)