【TAS22】新型ステップワゴンe:HEV SPADAコンセプトが登場! 豪華な室内装備は最上級の「プレミアムライン」か
東京オートサロン2022のホンダブースで、ほぼ中央に展示されたのが『ステップワゴン e:HEV SPADAコンセプト』だ。
すでに先行情報が一部公開されている新型ステップワゴンだが、今回の展示車両については市販車両ではなく、e:HEV SPADAをベースにしたカスタムモデル。ルーフ部分にラッピングが施されてツートンカラーとなっているほか、ローダウンサスペンションの装着やホイール交換が行われている。
外観における最大の特徴となっているルーフは、遠くからは2トーンカラーのように見えるが、じつはラッピングによる表現。グロスブラックのルーフ部分から、前後ピラーに降りてきたところでグラデーション処理され、ボディカラーに馴染むという凝った処理がなされている。また左右のミラーには、カーボン柄のシートも貼られている。
ホイールはスポーティな印象を与えるスポークタイプの18インチで、タイヤはブリヂストン製RE004を組み合わせる。サスペンション交換によるローダウンのほか、タイヤハウス内側をブラックにペイントすることで、ロー&ワイド感を強調している。
「ワイド感」というキーワードで気になるのは、新型ステップワゴンのボディサイズだ。1996年に発売された初代モデル以来、ステップワゴンは全幅1695mmを頑なに守ってきたが、新型ステップワゴンを目の前にすると、そのボリューム感は従来モデルより大きいようにも思える。
新型ステップワゴンのボディサイズについては以前として明らかにはなっていないものの、左右スライドドアの開閉時における張り出し量が、従来型に比べ大きく取られたという情報もある。もちろん開口部を大きく確保し、乗降性を向上させるために張り出し量を大きく設計したとも考えられるが、正式発表が待たれるところだ。
そのスライドドアを開けて車内を覗くと、インテリアは上質感のあるブラックで統一され、2列目シートにはSPADAの専用装備であるオットマン付きシートが装着されていた。そして気になったのは、2列目シートの天井部分に大型モニターが装着されていた点だ。
この大型モニターはアフターパーツではなく、最上級グレードとして新たに設定される「プレミアムライン」の専用装備とのこと。上級モデルにあたるオデッセイが、2021年をもってオデッセイの生産を終了しているだけに、新型ステップワゴンは同車のユーザー層をフォローする役割も担うと予想される。
2022年春に正式発表が予定されている新型ステップワゴン、その詳細がますます楽しみになってきた。
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)