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【21SEMA】FK8型シビック・タイプRのエンジンが買える! 単体で約77万円、ハーネスやECU込みで約102万円

北米におけるホンダのモータースポーツ活動を担当している「Honda Performance Development(HPD)」では、2021年5月よりK20C1型エンジンを一般向けに販売しているが、今秋より販売ルートを拡大。より多くのユーザーが『世界最速FF』の強烈なパワーを生み出すエンジンを入手することが可能になった。

2021年モデルの北米仕様シビック・タイプR。左からCivic Type R Touring、Limited Edition、そしてTC Race Car

K20C1型2リッター直列4気筒VTECターボ・エンジンは、日本ではFK2/FK8型シビック・タイプRに搭載されたユニットとして知られているが、北米市場ではFK8型シビック・タイプRのほか、より中低速重視とされた仕様がアコード2.0TやアキュラRDXに搭載されるなど、幅広い車種に搭載されている。

北米仕様シビック・タイプRに搭載されるK20C1型2リッター・ターボ

北米仕様のFK8型シビック・タイプRは最高出力306hp/6500rpm、最大トルク40.8kg-m/2500~4500rpm。スペック表記が北米と日本では異なるため数値は異なるが、性能的にはほぼ同一といっていい。そしてHPDが単体販売するK20C1型ユニットも、基本的にはシビック・タイプRに搭載されるバージョンと同仕様だ。

ただし公道走行車両への搭載は不可で、入門レースなどのモータースポーツ参加者(車)に向けた販売となっている。北米表記でいうところの「ロングブロック」で、エンジンブロック、ヘッド、オルタネーター、ターボチャージャー、スターターモーターがセットとなっており、価格は6790ドル。

さらに「withコントロールパッケージ(9000ドル)」には、HPDが開発したECU、エンジン換装用ハーネス、アクセルペダルが含まれている。使いやすさを重視して開発されたHPD製ECUは、さまざまな車両に簡単に搭載できるように設計されているとのこと。

HPDでは、これまでアメリカ国内でモータースポーツに参戦するチームを中心に販売してきたK20C1型エンジンを、2021年秋より下記のオフィシャル・ディーラーを通じて販売する。

これにより入門レースなどに参加するユーザーのほか、ドラッグレースやタイムアタック・イベントなど様々なカテゴリーに出場するエントラントもK20C1型エンジンを購入、自車へ換装することが可能になった。

オフィシャル・ディーラーは下記の4社。アメリカ国外からの注文や日本への海外発送に対応しているかは不明だが、興味があるヒトはぜひコンタクトをとってみてはいかがだろうか。

United Speed Racing
https://www.unitedspeedracing.com/

Science of Speed
https://www.scienceofspeed.com/

Mountune USA
https://www.mountuneusa.com/

4Piston Racing
https://4pistonracing.com/

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)