【GT500】2021年の最終戦、良い締めくくりを目指した64号車だが、コンディションに合わせ切れずに予選は15番手
2021年のSUPER GTもいよいよ第8戦。シリーズ最終戦の舞台は、第2戦以来となる富士スピードウェイだ。最終戦は、これまで各車が獲得したシリーズポイントにより搭載が義務付けられてきたサクセスウェイト(SW)がなくなり、全車がイコールコンディションでの「ガチンコ勝負」となる。
今シーズンの64号車Modulo NSX-GTの戦いぶりを振り返ってみると、第3戦(鈴鹿)でポールポジションを獲得したものの、決勝レースでの最高順位は8位。予選でのスピードが結果に結びつかないレースが続いている。だからこそ最終戦ではしっかりと結果を残して来シーズンに繋げるいい締めくくりをしたいところ。
そして今回の最終戦は、ホンダ勢としてはシリーズチャンピオンを懸けた戦いとなる。ランキングトップで最終戦を迎えた1号車STANLEY NSX-GT、第6戦&第7戦と2連勝を達成して一気にチャンピオン争いに加わった8号車ARTA NSX-GT、さらに17号車Astemo NSX-GTにもチャンピオン獲得の可能性があり、予選から緊張感あふれる戦いが繰り広げられた。
迎えた予選、富士スピードウェイの空は快晴。青空のもと姿を見せる富士山に見守られるなか、予選がスタート。64号車Modulo NSX-GTは、午前中の公式練習から苦戦を強いられた。
公式予選Q1は大津弘樹選手が担当したが、タイムは1分28秒168で15番手。公式練習のタイムは辛うじて縮めたものの、ライバルたちのタイムアップ幅には及ばず、決勝レースは最後尾からスタートを切ることになった。
中嶋 悟 総監督コメント
「今シーズン最後のレースなのに残念ながらコンディションに合わせ込むことができず…。明日の本番は粘っこく頑張って、1年をいいかたちで締めくくりたいと思います」
伊沢拓也選手コメント
「一日を通して、非常に厳しい結果となってしまいました。午前中の公式練習からあまり調子が良くなく、なんとか午後までに立て直したかったのですが、うまくいかずに苦しい予選となりました。かなり修正しないと明日の決勝も厳しいかと思いますが、シーズンを締めくくる最終戦なので、最後まであきらめずに頑張りたいと思います」
大津弘樹選手コメント
「専有走行からタイムが伸びず、なんとかQ1を突破して伊沢選手につなげたかったのですが、コンディションに合わせ切れず難しい予選になってしまいました。2戦連続で最後尾からのスタートになってしまいましたが、富士はオーバーテイクのチャンスもあると思うので、何とか一つでもポジションを上げて、ポイント獲得を目指します。追い上げのレースをお見せできるように頑張ります」
(text:Honda Style magazine)