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【GT500】粘り強く順位を上げた64号車Modulo NSX-GT、終盤にペースが上がらず13位でフィニッシュ

2021年シーズンのSUPER GTもいよいよクライマックスを迎える。第7戦(ツインリンクもてぎ)は各チームに課せられているサクセスウェイトの重量が半減するだけでなく、今シーズン初めて同会場で2度目の開催となるため、これまで以上に各チームの拮抗した争いが期待された。

グリッドボードを掲げる、Moduloスマイルの瀬谷ひかるちゃん

前日に続き、晴天のもと行われた決勝レース。64号車Modulo NSX-GTは前日の予選で11番手タイムを記録していたが、累積ペナルティによりグリッド降格、15番手からのスタートとなった。

スタートドライバーを担当したのは伊沢拓也選手。決勝レースは全63周/300kmで争われるが、ストップ&ゴーのレイアウトを持つツインリンクもてぎはブレーキやタイヤに厳しいだけでなく、ライバルに比べて燃費が良いとされるNSX-GTでも燃料消費を考えながらレースを進めないとならないなど、頭脳的なドライビングが要求される。

15番手からのスタートとなった64号車だが、伊沢選手は安定かつ積極的に前を伺う走りを披露

そんななか、伊沢選手は後方から安定したレースを行い、2度にわたってFCY(フルコースイエロー)が出される展開も着実にポジションをアップ。12番手まで順位を上げ、ピットイン。大津弘樹選手にドライバー交代を行った。

後半スティントと担当した大津選手だったが、路面温度が下がっていったこともありペースが上がらず、ひとつ順位を下げて13位でチェッカーフラッグを受けた。


中嶋 悟総監督コメント
「思うようにいかない厳しいレースとなってしまいました。ペナルティで最後尾からのスタートとなり、中盤まではなんとか踏ん張っていましたが、後半はペースが上がりませんでした。これで最終戦を残すのみとなりましたが、今年は結果が伴わないレースが多いので、最後は結果を残して、来シーズンに繋げられればと思っています。今回も多くのご声援をありがとうございました」


伊沢拓也選手コメント
「ひとつでも前のポジションを目指してスタートしましたが、ペースが足りずに悔しいの一言に尽きるレースになってしまい残念です。今年ももう、残すは富士での最終戦のみとなってしまいました。ここまで、スピードに対して結果が伴っていない戦いが多いので、最後はいい形で締めくくりたいと思っています」


大津弘樹選手コメント
「伊沢選手が前半スティントでいくつかポジションアップしてくれたので、僕のスティントでも前に出ようと頑張りましたが、タイヤのグリップを引き出せない状態が続き、難しいレースになりました。どうにかタイムを上げようと常にフルプッシュで走りましたが、苦しかったです。今回は僕がペナルティを受けたことで一番不利な状況からのスタートになり、チームにも迷惑をかけてしまいました。今回の反省・課題を活かし、最終戦は今年の集大成を結果で示せたらと思います」

決勝レース前、リラックスした表情を見せる伊沢拓也選手と大津弘樹選手。左はModuloスマイル・瀬谷ひかるちゃん、右はKENWOODレディ・結城みいちゃん

なおレースは8号車ARTA NSX-GTがトップチェッカーを受け、第6戦オートポリスに続き2連勝。ドライバー/チームランキングのいずれも一気に上位に進出し、シリーズチャンピオンを狙える位置まで駆け上がった。

次戦・第8戦はいよいよシーズン最終戦。11月27-28日に静岡県・富士スピードウェイにて行われる。

(text:Honda Style magazine)