【GT500】2年ぶりのGT開催となったオートポリス。64号車Modulo NSX-GTはコースレコードを更新し予選3番手!
九州で唯一のSUPER GT開催とあって、例年多くの観客で賑わうオートポリス。昨年2020年は、新型コロナウィルスの感染拡大対策としてレーススケジュールが大幅に変更されたため、今年2021年は2年ぶりの開催となる。
新型コロナウィルスとの戦いはまだまだ予断を許さない状況が続いているため、残念ながら入場できる観客の数には制限があるなかでの開催となったが、2年ぶりにSUPER GTのサウンドが九州に帰ってくるとあって、2021年10月23日(土)に開催された予選から、6500人の観衆がオートポリスに詰めかけた。
レースウィーク間近に、近隣の熊本県・阿蘇山の噴火が伝えられるなど天候面でも心配されたが、オートポリスへの影響はなし。天候も気持ちのよい秋晴れに恵まれ、予選が行われた。
前戦の第5戦で8位入賞を果たし、ポイントを持ち帰った64号車Modulo NSX-GT。この第6戦では10kgのサクセスウェイトを搭載するが、ライバル車両に比べれば軽量となるため、予選から上位を窺いたいところ。予選日の午前中に行われた公式練習では5番手のタイムを記録し、好調さを感じさせた。
迎えた公式予選、Q1を担当するのは大津弘樹選手。前週に開催されたSUPER FORMULAでは、トップカテゴリーにおいて自身初となる優勝をポールtoウィンで飾っており、SUPER GTでも初優勝といきたいところ。そんな大津選手は、なんと従来のコースレコードを更新する1分31秒438をマーク。2番手タイムでQ2進出を決めた。
続くQ2は伊沢拓也選手がタイムアタックを担当。日差しには恵まれつつ、路面温度はあまり上がっていないのか入念なウォーミングアップを行い、計測4周目に1分32秒068を記録した。予選トップタイムを叩き出した16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTにはわずか0.298秒届かなかったが、3番手の好位置から決勝レースに挑むこととなった。
中嶋 悟総監督コメント
「3番手、決して悪いポジションではありませんが、ちょっと足らなかったというところが悔しいですね。悪い位置ではないので、決勝では粘り強く戦って、今より1つでも前でチェッカーを受けたいと思います」
伊沢拓也選手コメント
「オートポリスはレース時にタイヤに対してすごく難しいサーキットなので、ドライビングやセットアップなどをしっかり進められればチャンスがあります。逆にそこができていないとレース内容としては厳しくなるので、これから決勝に向けて、うまくまとめていきたいですね」
「Q2での自分のアタックは、少し出し切れなかったところがあるので内容としては非常に残念ですが、明日に向けてはチャンスのある位置を手に入れることができました。ここから表彰台と言わず、一番上の優勝を目指して頑張っていきます」
大津弘樹選手コメント
「あとわずかでコースレコードホルダーになれたのかと思うと、悔しい予選でした。アタック自体は悪くなかったですが、いま振り返るともう少しうまくやれたかもしれないと思うところがいくつかあります。ただ、クルマの調子はいいですし、優勝が狙える位置からのスタートです」
「オートポリスはタイヤに厳しい部分があるので、使い方や選択なども重要になりますし、今足りないところを改善して、決勝をより強く戦っていきたいです。サクセスウェイトがシーズン中最大になるこの大会は、僕たちの条件がいい1戦でもあります。絶対にチャンスをものにするんだという強い気持ちで明日のレースに臨みたいと思います」
(text:Honda Style magazine)