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【SF】TEAM MUGENがもてぎを制覇! 大津弘樹選手が初優勝、野尻智紀選手は5位で初のシリーズチャンピオンを獲得

2021年10月16日(土)~17日(日)、栃木県・ツインリンクもてぎにおいて、2021年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第6戦が開催された。

決勝レースのスタートシーン。2番手グリッドからスタートした昨年度チャンピオン・1号車の山本尚貴選手が15号車の大津弘樹選手に並びかけるが、大津選手もポジションをキープ

新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除となり、今シーズン初めてレギュラードライバー全員の参戦が実現したレースにおいて、15号車Red Bull MUGEN Team Gohをドライブする大津弘樹選手が、スーパーフォーミュラにおいて自身初となるポールポジションを獲得。決勝レースでも不安定な路面をものともせず、ポール・トゥ・ウィンで初優勝を飾った。

レース終盤にはファステストラップを連発する速さを見せた大津弘樹選手。国内トップカテゴリーにおける初優勝を飾った

TEAM MUGEN 大津弘樹選手コメント
「昨日の予選は、僕だけスリックタイヤを履いている状況でポールポジションを獲得し、ラッキーな面もあったのですが、今日はしっかり戦い抜いて優勝を勝ち取れたので本当に最高な1日になりました。決勝前のフリー走行とウォームアップ走行のタイムがめちゃくちゃ悪くて、どうしようかと悩んで、グリッド上でセッティングを大幅に変えてスタートしました」

「レース後半でコースが乾いてくると予想していたので前半はタイヤを使いすぎないようにと気をつけました。山本選手に追いかけられているときにタイミングよくセーフティカーが入りピットインしてタイヤ交換をしましたが、リスタート後はまだかなりウエットパッチが残っていたので神経を使いながらレースをしました。今の気持ちは「本当にうれしい」のひと言に尽きます」

そしてもうひとり、この第6戦に強い思いを抱いて臨んでいたのが、同じTEAM MUGENに所属する野尻智紀選手だ。16号車をドライブする野尻選手は、今シーズンの開幕戦・第2戦と連勝し、さらに第5戦でも優勝。そして今回の第6戦で予選3位を獲得したことで、決勝レース前の時点でシリーズポイントは74点となっていた。

決勝レースで野尻選手が4位までに入賞すれば、他ドライバーの順位に関係なく自力でチャンピオンが決定する。もちろんチャンピオンを争う他ドライバーの順位によっては、5位以下の場合でもチャンピオン獲得という圧倒的優位な状況で決勝を迎えた。

予選3番手から決勝レースに臨んだ野尻選手は、シリーズチャンピオンを意識してステディな走りを披露。朝から降り続いた雨は止んでいたものの、路面はところどころ濡れているという不安定な状況で慎重に走り、一時は8番手まで後退、しかし後半は順位を5番手まで上げ、今シーズンのドライバーズチャンピオンを獲得。野尻選手にとっては、スーパーフォーミュラ参戦8年目にして初のチャンピオン獲得となった。

TEAM MUGEN 野尻智紀選手コメント
「念願の国内メジャータイトルを初めて獲得できて本当にうれしく思います!今季は、プレシーズンテストからチーム全体でしっかりと準備をして臨んだ開幕2レースで連勝し、ロケットスタートを切ることができました。そして、これまで成績を残せていなかったツインリンクもてぎでの連戦でもしっかりと結果を残すことで、ドライバーズチャンピオンを手にすることができました」

「私が今季ドライブしているマシンには、新型コロナウイルス感染症と戦ってくださっている医療従事者の皆様への感謝を表現したデザインが大きく施されておりますが、タイトルの獲得がこのメッセージをより広くお届けできることにつながれば幸いです。最後になりましたが、スポンサーおよび応援して下さる皆様、本当にありがとうございました!」

TEAM MUGEN 田中洋克監督コメント
「監督に就任した年にタイトルを獲得することができ、本当にうれしい思いでいっぱいです。新型コロナウイルス感染症の最前線に立たれている医療従事者の皆様、スポンサー並びに関係者の皆様、そしていつも声援を下さるファンの皆様に御礼申し上げます」

「この実力伯仲のシリーズで3勝を挙げて栄冠をつかんだ野尻選手はさすがだと思いますし、この勝利ために力を出し尽くしたチームメンバーを誇りに思います。これからも熱いレースをお見せできるようチーム一丸となって頑張ってまいりますので、応援よろしくお願いします」

本田技研工業株式会社 執行職 ブランド・コミュニケーション本部長 渡辺康治氏コメント
「野尻智紀選手や田中洋克監督をはじめとするTEAM MUGENおよび関係者の方々、そして、いつも熱心に応援をしてくださるファンの皆様に心より『おめでとうございます』と申し上げたいと思います。また、ここまでのシーズン6戦で3勝を挙げるという圧倒的な強さを示した野尻選手とTEAM MUGENのパフォーマンスは本当に見事だったと思います。最終戦の鈴鹿でも王者の走りを見せてくれることを期待します」

「このようにハイレベルなマシンを操るドライバーたちが技量を競い合うSUPER FORMULAへの参画を通じて、Hondaはこれからも日本のモータースポーツ文化のさらなる振興に努めてまいります」

(text:Honda Style magazine)