【HondaJet】ホンダの「大空への夢」がさらに進化! 最大11名の乗員&乗客が搭乗できるコンセプトモデルを発表
ホンダ(本田技研工業)の航空機事業を手がけるホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company)は、アメリカ・ネバダ州ラスベガスにて開催された世界最大のビジネス航空機ショー『ナショナル ビジネス アビエーション アソシエーション(NBAA)』において、「HondaJet 2600 Concept」を参考展示した。
HondaJet 2600 Conceptは、従来のHondaJetよりひとまわり大きな小型ビジネスジェットコンセプト機。ホンダ独自の技術である、主翼の上面に配置されたエンジンや、自然層流翼型・ノーズ、コンポジット胴体をさらに進化させた。最大航続距離は2625ノーティカルマイル(約4862km)を誇り、ライトジェット機としては世界で初めて、アメリカ大陸横断をノンストップで飛行できるとしている。
内装では、ライトジェットクラス最大の座席間スペースと室内の高さを実現。長距離飛行にも適した広いキャビン空間が確保されており、座席レイアウトは目的別に3パターンが選択可能。最大11名の乗員・乗客が搭乗できるという。
パイロットは1名での運用が可能となっており、コックピットにはオートスロットルやオートブレーキなど、システムの自律化および電動化を実現した高度な先進技術を新たに導入。パイロットの負荷を軽減するほか、機体運用の安全性徹底にも貢献している。
このHondaJet 2600 Conceptの最大巡航速度は450ノット(約833km/h)、最大運用高度は4万7000フィート(約1万4326m)。また燃費性能においても通常のライトジェット機より20%、中型ジェット機に対しては40%以上の燃費向上実現を目指すという。
ホンダ エアクラフト カンパニー取締役社長 藤野道格氏コメント
「これまで約5年の間、HondaJetからEliteへ、そしてElite Sへと常に先進技術の開発に取り組み、日々進化を遂げてきました。そしてこの度HondaJetとは異なるセグメントに向けた新しい機種のコンセプト機を市場ニーズ検証のため展示しました。高効率な大陸横断飛行が可能で、より多くの乗客が搭載でき、そして大幅なCO2削減に貢献する、未来のビジネスジェット機を提案します」
(text:HondaStyle magazine)