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【GT500】公式練習から好調を維持した64号車Modulo NSX-GT、決勝レースは予選6番手から表彰台を目指す

2021年のSUPER GTシリーズもいよいよ後半戦に突入。第5戦の舞台は、2年ぶりの開催となる宮城県・スポーツランドSUGOとなる。昨年は新型コロナウィルスの感染拡大により開催日程が大幅に変更となったため、同地でのレースは開催されず。そのため昨シーズンよりNSX-GTがFRレイアウトへと変更されたホンダ勢にとっては、初の実戦となる。

そんななか、第4戦・第3戦と2戦連続してリタイアを喫してしまった64号車Modulo NSX-GTは、サクセスウェイトも4kgと軽く、なんとしても上位の結果が欲しいところ。前戦の第3戦(鈴鹿)でのクラッシュからマシンも修復され、エンジンも2基目のバージョンアップ版が搭載されたということで期待が高まる。

公式予選が行われた9月11日(土)の天候は曇り。気温は20度と秋の訪れを感じさせる天候で、昼間でも上着が欲しくなるほど。午前中に行われた公式練習では、64号車Modulo NSX-GTは1分10秒715のタイムを記録、3番手となっていた。

午後となり公式予選がスタートすると、Q1を担当したのは大津弘樹選手。前戦の鈴鹿でも予選Q1で驚異的なスピードを披露した大津選手は、ここSUGOでも好調を維持して1分10秒330をマーク。3番手となり、3戦連続でQ2進出を決める。

Q2を担当した伊沢拓也選手は、決勝レースを見据えたタイヤ選択のためタイムアタックには万全と言えない状況だったが、それでも1分10秒366と6番手のタイムを記録。決勝レースは3列目からのスタートとなった。


中嶋 悟 総監督コメント
「結果も内容もまずまずの予選だったと思います。決勝レースを見据えてハード寄りのタイヤでのアタックだったので、ここまでは予定通りと言えると思います。あとは決勝で問題なくチェッカーを受けられれば結果はついてくると思っていますので、そのための準備を進めていきます」


伊沢拓也選手コメント
「鈴鹿大会後、チームの皆が頑張ってくれてクルマは完ぺきに直っていましたので、公式練習の走り出しからいいスピードで走ることができました。明日の決勝を見越したタイヤで予選に挑み、それを考えると悪くない予選だったと思っています」

「とはいえ、決勝レースは1つでも前の位置からスタートしたいので、もう少し上の順位で終えたかったというのが正直なところです。明日は天気も悪くなさそうで、気温が高くなるだろうと予想しています。それに合わせたタイヤを履いていますし、今日の公式練習でのロングランの手ごたえからさらにクルマを改善して、明日はいいレースをしたいと思います。」


大津弘樹選手コメント
「前戦に続いてクルマの調子がよくて、いい手ごたえをつかんで公式練習を終えることができました。タイヤの選択もあって、予選ではタイヤを最適なところまで温めるのが難しくピークグリップを引き出し切れませんでしたが、その状況で3番手タイムを出すことができ、伊沢選手のQ2につなげることができて良かったです」

「レースに向けては、3列目のグリッドは表彰台を十分に狙える位置だと思っています。自分自身の課題は、GT300クラスのトラフィックをうまく切り抜けること。SUGOはそれが一番難しいコースなので、そこをうまくこなして表彰台につなげたいです」

(text:Honda Style magazine)