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【GT3】HPD、NSX GT3のアップデート仕様『Evo22』を発表。弱点を強化し2024年までホモロゲーションを延長

ホンダの北米におけるモータースポーツ活動を担当するHPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)は、FIAの定める世界規格であるGT3レギュレーションに則った市販レーシングカー、NSX GT3の最新アップデート仕様を発表した。

北米での市販ストリートモデル同様、高級車チャンネルである「ACURA(アキュラ)」ブランドからのリリースとなるNSX GT3は、2017年に登場。現行モデルはアップデート版の「Evo」だったが、今回さらに進化を重ねた『アキュラNSX GT3エボ22』が発表された。

NSX GT3エボ22では基本的なフォルムには変更ないが、実際にレースで使用したカスタマーからのフィードバックをもとに多くの改良が施された。まずはインタークーラーを改良してパワーを向上。脚まわりではスプリングレート、およびサスペンションジオメトリの調整幅を修正してセッティングの幅を拡げている。

2021年のSUPER GTには、#34 Yogibo NSX GT3と#18 UPGARAGE NSX GT3の2台が参戦中

また北米をはじめ欧州でNSX GT3が参戦しているレースには耐久レースが多く、もちろん日本のSUPER GTも給油作業が伴うことから、燃料タンクの要領を拡大。またタイヤ交換のスピードをアップさせるべく、改良されたホイールシステムを採用した。そしてFIAが義務づける新しいレインライトが装着されている。

そのほかオプションとしてエアコンシステムや、新しいバリエーションのヘッドライトを装着することが可能となった。NSX GT3エボ22のオーダーはすでに開始されており、これまでと同様にシャシーはアメリカのオハイオ州で製造され、最終組み立てはイタリアのJASモータースポーツで行われる。

今後はホンダ・ブランドからの販売も予想されており、レース参戦に必要なホモロゲーションも2024年まで有効となった、そのため日本国内のモータースポーツシーンでも、もうしばらくはNSX GT3の姿が見られそうだ。

(text:Honda Style magazine)