【ホンダアクセス】ヒストリックスポーツの雰囲気が手軽に楽しめる「S660ネオクラシック」。購入する方はお早めに!
ホンダ車用純正アクセサリーを開発・販売するホンダアクセスは、『S660 Neo Classic(ネオクラシック)KIT』の注文受け付けを2021年5月31日(月)をもって終了すると発表した。
S660ネオクラシックとは、軽オープン2シーター・S660をベースにしたカスタム車両で、ベース車両の外装を「着せ替え」のようにそっくり付け替えたもの。もともとは東京オートサロン2016の出展車両として、ホンダアクセスが製作したコンセプトモデルだったが、来場者からは大きな支持を集め、東京国際カスタムカーコンテスト2016でもグランプリを受賞。ファンからの市販化を熱望する声に応えるかたちで、2018年より販売が開始された。
車両まるごとの販売は行われておらず、購入希望者は専用HPに掲載された取扱いディーラーにて交換用の外装パーツを購入し、塗装や装着作業費用を別途支払った上で完成となる。
ベース車両はS660の前期モデルに限られるため、販売店に中古車を探してもらうか、「事故歴なし」をはじめとする一定の基準を満たしていれば、現S660オーナーが自身の愛車をベースとして施工することも可能だ。
このS660ネオクラシックの魅力は、なんといっても丸目2灯のフロントマスクをはじめとする愛らしいデザインだ。往年のホンダスポーツであるS600/800を思わせる顔つきは、なんと初代N-ONEの純正ヘッドライトを流用したもの。ネオクラシックな雰囲気を演出するため、あえてハロゲンライトを選択したというこだわりぶりだ。
ボディは左右ドアのみベースモデルのS660から変更されないが、前後バンパーやフード、左右フェンダーなど、ドア以外のすべてのパーツがオリジナルデザインに変更される。ボディパーツの素材はFRPだが、通常のFRPとは異なり樹脂にガラス繊維を練り込んだFRP製としており、強度や耐久性、製品精度の高さを実現している。
そしてホンダの純正アクセサリーを開発するホンダアクセス製ならではのポイントが、このS660ネオクラシックはボディ外寸が軽自動車の規定内に収まり、歩行者保護などの安全面は保安基準にも準拠している点だろう。
またボディパーツ装着後も車重はベースモデルのS660と変わらないため、安全性や運動性能を犠牲にすることなく、クラシカルな愛らしいフォルムを愛でることができる。
このS660ネオクラシックは、キット自体は無塗装であるため、装着作業時にオーナー好みのカラーリングに塗装することが可能。ドアと合わせてベース車両に合わせるのもいいし、オリジナルの乗り分けを考えるのも楽しそうだ。付属するHONDAエンブレムや市販デカールと組みあわせ、カスタムベースとしても可能性を感じさせる。
アルミホイールやサスペンション、ブレーキまわりなど「走り」に関するパーツは、Moduloブランドの純正アクセサリーをはじめとするS660用アフターパーツがそのまま使えるため、チューニングベースとしても魅力は大きい。
ファンの声に後押しされ市販化が実現した「S660ネオクラシック」だが、S660の生産終了よりも早く、2021年5月31日(月)をもって注文受け付けが終了となる。気になる方は、ぜひお早めに取扱いディーラーに相談してみてはいかがだろうか。
(photo:Satoshi KAMIMURA 神村 聖 text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)
www.honda.co.jp/ACCESS/S660NeoClassic/