【新型VEZEL】都市型SUVの人気モデル、ヴェゼルが２代目に進化！ まずは外観をチェック【エクステリア】
2021年2月18日、ホンダは同年4月に発表・発売予定の新型VEZEL（ヴェゼル）をオンラインイベントにて世界初公開した。
VEZELの従来モデルがデビューしたのは2013年12月。クーペライクなスタイリングを持つ都市型SUVとして人気を集め、幾度のマイナーチェンジを重ねながら徐々に販売地域を拡大。日本国内や欧州、北米、さらにアジア諸国でも販売されるなど、ホンダにとって「柱」といえる車種に成長した。そしていよいよ、2021年4月に2代目モデルが登場する。
e:HEV PLaY（サンドカーキ・パール＆ブラック）
この2代目VEZELについて、前述のオンラインイベントに先駆けてメディア向けの車両説明会が行われた。ただ今回の車両説明会はプレイベントであり、正式発表は4月となる。
そのためボディサイズやエンジンスペック、車両価格といった具体的な数値については明らかになっていないが、会場には新型VEZELの実車が３台（うち１台は純正アクセサリー装着車）展示され、内外装をじっくりと見ることができた。
そこで今回は、まず展示された2台の新型VEZELからじっくりとご覧いただこう。
e:HEV Z（プレミアムサンライトホワイト・パール）
エクステリアを見て気づくとおり、新型VEZELはキープコンセプトのフルモデルチェンジだ。取り回しのしやすいボディサイズや、広い室内空間を実現するセンタータンクレイアウトといった基本骨格は従来モデルを踏襲。スタイリッシュなフォルムと高い実用性、そして軽快なハンドリングを備える新世代の都市型SUVという特徴は継承されている。
パワートレインは、1.5リッターエンジンと2モーターを組み合わせたハイブリッド『e:HEV』がメインで、X、Z、そしてPLaYの3モデル展開。ガソリン車もGが設定され、合計4グレードとなる。駆動方式はPLaYがFFのみとなる以外は、すべてFF／4WDの両方が設定される。
今回、展示されていた車両は最上級グレードのe:HEV PLaYと、e:HEV Zの2種類。ハイブリッドモデルに新たに設定されたe:HEV PLaYは、ボディカラーは専用の2トーンのみとなるほか、フロントグリルにトリコロールのモールが備わり、インテリアも専用デザインとなるなど、上質かつファッショナブルな仕様となっている。
e:HEV PLaY、e:HEV Zともにホイールは18インチで、タイヤは225/50R18サイズのミシュラン製プライマシー4を組み合わせる。e:HEV Xおよびガソリン車のGでは、16インチが装着される。
ラゲッジルームのフロア下にはバッテリーが収まるが、実用上は十分な広さを確保。従来型のVEZELではラゲッジルームハードボードが純正アクセサリーとして用意されていたが、新型ではテールゲート裏側に布製のカバーが装着され、車外からラゲッジルームが覗き込めないようになっていた。
テールゲートはついに電動式が登場。上位モデルであるe:HEV PLaY、e:HEV Zに標準装備される。右奥に見えるボタンは予約クローズ機能で、スマートキー本体を所持した状態でスイッチを押すと、車両から離れて数秒の後にテールゲートが閉まる。
VEZELの特徴でもある、Cピラーに隠されたリアのドアノブは新型でも継承された。しかし使いやすさを向上させるべく形状は一新され、指が入りやすいようポケットの深さなどが改められたとのこと。
テールゲートは繋ぎ目のないクリーンで立体的なデザインとし、ハンドル位置の高さを最適化。テールライトは左右を繋げたデザインとなり、被視認性を向上させている。リアワイパーは全モデルに標準装備となる。
すっきりとクリーンな印象を与えるフロントグリル。e:HEV Zではトリコロールのモールは装着されない
水平基調を強調するボディサイドのキャラクターラインや、クーペライクなロングノーズフォルムから大型化されたように思いがちだが、実際の数値は従来型とそれほど変わってはいないとのこと。
機能面はもちろん視覚的にも、車格や高級感がグッと向上した感のある新型VEZEL。次回はインテリアについて紹介する。
（text：Kentaro SABASHI 佐橋健太郎）