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あの名車ZOOMER(ズーマー)の魂はまだまだ健在! 北米市場で根強い人気の「ラッカス」に2022年モデルが登場!!

ホンダが2001年に日本国内へ投入した、ネイキッドタイプの原付スクーター・ZOOMER(ズーマー)。ボディサイドのカウルを持たず、シートフレームが剥き出しになったスタイルはストリートファッションとの親和性も高く、若年層を中心に人気モデルとなった。

最終生産型となる日本仕様のズーマー。北米向けラッカスとはミラーやリフレクターなどが異なる

カスタムベースとしても注目を集め、様々なアフターパーツが販売されたズーマーは異例のロングセールスを記録し、2007年にマイナーチェンジを行いつつ2017年まで生産を継続。残念ながら平成28年排出ガス規制をクリアすることが難しく、約16年にも及んだ歴史は終了した。

2022年モデルのラッカス。ボディカラーはミッドナイトブルー&タン

そんなズーマーは日本国内だけでなくアメリカ市場へも輸出されており、2001年の5月からRUCKUS(ラッカス)のモデル名で販売を開始。エンジンは日本仕様と同じく水冷4ストロークの49cc単気筒。絶対的なパワーはなくとも、スタイリッシュなフォルムがストリートのアシに最適…と人気を集め、なんと現在でも新車が販売中。

2022年モデルのラッカスでは唯一となる単色モデル。ボディカラーはグレー

2022年モデルのラッカスはボディカラーを一新し、ホワイト&パールブルー/グレー/ミッドナイトブルー&タンの3色がラインナップされる。車両価格(MSRP)は2799ドル(約30万円)と50ccスクーターとしては高額だが、今なお新鮮さを失わないフォルムは唯一無二。

日本のファンとしては懐かしさを感じさせるフォルムに、アメリカらしい明るくアクティブな印象を組み合わせたラッカス。販売終了した理由が排出ガス規制であるだけに、日本国内における再販売は難しいとは思いつつも、この変わらぬカッコよさを見るとつい「奇跡」に期待したくなってしまう。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)