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【動画】新型シビックのプロトタイプが北米でデビュー! 次期型シビック・タイプRも存在は確定、発売は2022年か

ホンダは、2020年11月18日(北米現地時間)に、次期型シビックのプロトタイプモデルを世界初公開した。今回の発表は、ホンダが展開するHead2Head Twitchチャンネルライブによってオンラインにて行われた。

ホンダを代表する人気モデルであるシビックは、初代モデルが1972年に登場。現行モデルは10世代目で、2015年に北米市場に導入を開始。以後、欧州や日本をはじめ、世界各国・各地域で販売されている。

ボディバリエーションはセダンとハッチバックのほか、北米市場のみクーペも用意。ハッチバックをベースとし、「世界最速FF」を開発コンセプトに掲げた究極のスポーツモデル『シビック・タイプR』は世界中に多くのファンを持っている。

そんなシビックはまもなくフルモデルチェンジが行われ、2022年モデルとして登場予定。今回発表されたシビックセダン・プロトタイプは、ほぼこのまま北米市場に導入されると考えていいだろう。

発表された新型シビックセダン・プロトタイプは、近年のホンダらしくシンプルなボディラインが印象的。リアフェンダーの上でクウォーターガラスの下辺が盛り上がる処理などは、従来モデルとの継続性を思わせる。

いっぽうグリルまわりはメッキ処理が減らされ、台形上のハニカムがデザインされたフロントバンパー、左右のダクト風デザインも含め現行の第4世代フィットにも共通するイメージだ。オレンジメタリックのような印象的なボディカラーは、新色の「ソーラーフレアパール」とのこと。

パワーユニットやトランスミッションについては発表されていないが、リアバンパーには楕円状のテールエンドを備えた左右二本出しマフラーが確認できる。また5×2本のツインスポーク・デザインを採用したホイールには、ミシュラン製パイロットスーパースポーツの235/35R19サイズのタイヤが組み合わされている。

さらに注目は、このホイールの奥にはブラックペイントされた対向式ブレーキキャリパーが装着されているように見えること。もちろん今回発表された車両は「プロトタイプ」であり、量産車では変更される可能性もあるが、運動性能に関してはかなり期待できるといえそうだ。

この新型シビックセダンは、2022年モデルとして北米市場に2021年春〜初夏に導入されるとのこと。気になるのはセダン以外のボディバリエーションやモデル展開だが、セダンに続いてスポーティな性格を強めたハッチバックを追加、さらにパフォーマンスを高めたモデルとして従来から北米市場に設定されていた「シビックSi」も追加されることが語られた。

そして気になる新型シビック・タイプRについては、Siが発売された後に、究極の高性能モデルとして登場するとのこと。しかしこれまでシビック・ハッチバックとタイプRを生産していたイギリスのスウィンドン工場は2021年で閉鎖することが決定されており、両車の生産工場については不明。

シビックセダンについては従来モデルも埼玉・寄居工場にて生産が行われていたが、もし新型のシビックハッチバックやタイプRが引き続き日本国外にて生産され、特にタイプRがNSXのようにアメリカ・オハイオ州のPerformance Manufacturing Center(PMC)で生産されることとなれば、日本市場への導入は価格面において高いものとなるかもしれない。

とはいえシビックの歴史が次世代へと紡がれ、トップモデルである「シビック・タイプR」の存在が確認できたことは喜ばしいこと。さらに今回のシビックセダン・プロトタイプでは、『スポーティで楽しいドライブを実現するために、新しいシャシーにパワフルかつ燃料効率に優れたパワーユニット、そして最新の安全運転支援技術ホンダセンシングを備えた』と紹介されている。

日本国内市場におけるシビックセダンは決して商業的成功を収めたとはいえず、2020年8月に販売を終了しているが、ハッチバックおよびタイプRは今なお販売中。11代目となる新型シビックの日本市場導入はまだ不透明ではあるが、ぜひ発売を期待したいところだ。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)